比ユニクロ60店到達へ、アセアン首位の座強固

10月18日、バコロド市のアヤラモールに60号店

2019/10/08

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング・フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。
 
 ユニクロ・フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。初出店から約1年後の2013年5月に4店、その後順調に店舗網が拡大、2017年末には47店、2018年5月末で50店に達し、初出店時に掲げられた「数年で50店体制」という目標が達成されている。そして、東南アジアで最大の店舗数を展開するに至っている。そして、2019年9月13日には59号店(ユニクロ・フィリピンのウェブサイト表示による、以下同様)となる「SMシティ・オロンガポ・センター店」をオープンした。
 
 さらに、10月18日、ビサヤ地方西ネグロス州の州都バコロド市のショッピングモール「アヤラモールズ・キャピトルセントラル」1階に60号店をオープンする予定である。すなわち、60店体制が実現する。営業時間は金・土曜日が10時~21時、日曜から木曜日が10時~20時である。電話番号は(034)432-0117である。60店の地方別内訳(ユニクロ・フィリピン基準)は、マニラ首都圏26店、北ルソン12店、南ルソン10店、ビサヤ8店、ミンダナオ4店となる。 

 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。上記のとおり、2019年9月末時点で59店に達しており、ASEAN出店数首位の座は更に強まりつつある。

                    東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)

16年 17年 18年 19年
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 9
フィリピン 27 30 32 34 35 37 40 45 47 50 51 55 56 57 58 59
シンガポール 24 24 24 25 25 24 24 25 26 26 26 28 27 28 28 28
マレーシア 33 34 35 35 37 39 41 43 43 46 48 48 47 48 49 49
タイ 30 32 32 34 34 34 34 35 35 39 40 44 44 50 50 50
インドネシア 9 9 9 10 10 11 12 14 15 18 18 21 21 26 26 29
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成、フィリピン店舗数はユニクロ・フィリピンのウェブサイトより)