スタンレー電機、フィリピンに製造拠点

独ヘラー社の現法買収、ランプ生産へ

2019/10/29

 自動車用ヘッドランプ大手のスタンレー電機(本社:東京都目黒区)は、10月28日、アセアンでの事業強化のため、フィリピンのカビテ州に自動車用ランプの製造拠点(子会社)を設立した」と発表した。

 アセアン第2位の人口を擁する国フィリピンは、二輪車、四輪車ともに、今後の安定成長が期待できる魅力的な市場である。スタンレー電機グループは、以前からフィリピン市場への参入を検討していたが、この程協業関係にあるドイツのHella社(ヘラー社)と協議を重ねた結果、ヘラー社グループの 「Hella-Phil., Inc.」について、その持分株式全ての譲渡を受けることで合意に至った。

 これにより、スタンレー電機グループは、フィリピンにおける現地ビジネスに精通する優秀な人材を含む経営基盤を確保するとともに、フィリピン市場へスムーズに参入することができる。今後「Hella-Phil., Inc.」は、社名を「STANLEY ELECTRIC PHILIPPINES, INC.」(資本金4,000万ペソ、約8,400万円)へと変更する。そして、スタンレー電機グループのアセアン地域におけるランプ製造拠点として、従来の二輪車用はもちろん、将来的には四輪車用にまで事業を拡大し、フィリピンにおける現地供給体制を整えていくことで、グループの業績に大きく貢献することが期待される。