オリックス メトロ、ペソ建て社債で42億ペソ調達

メトロバンクとの合弁リース企業、比市場で初起債

2019/10/30

  リース金融企業であるオリックス メトロリーシング&ファイナンスコーポレーション(オリックス メトロ、本社:マニラ首都圏マカティ市)が、2年物ペソ建て社債で41億6千万ペソを調達した。

 オリックス メトロは、9月6日開催の取締役会において、社債発行で100億ペソ調達することを決議した。100億ペソ調達は複数回の発行によるものとされ、第1回分(当初発行予定額20億ペソ)の募集が10月24日に開始された。募集期間は11月6日までとされていたが、投資家の反応が非常に良好であったことから、募集期間を大幅短縮、発行額は当初予定の2倍以上の規模となった。この社債は、フィリピンの格付機関「フィリピン・レーティング・サービシズ」(略称フィルレーティングス)による信用格付けにおいて、最高ランクの「PRS Aaa」に次ぐ2番目の「PRS Aa」と格付けされた。

 オリックス メトロはオリックスと当地第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市)グループとの合弁企業であり、現在の出資比率は40%、メトロバンク40%、ファーストメトロ インベストメント(FMIC)である。

 オリックス メトロの起源は1977年6月創立のコンソリディティド オリックス リーシング&ファイナンスコーポレーション、1977年7月営業開始、1980年にセブに初の支店を開設した。2000年にメトロバンクグループが出資、日比の有力金融グループの合弁企業となった。現在の支店は112店、子会社は3社、従業員1,093人(2019年7月末現在)に達している。