比観光大臣、北海道でのG20観光大臣会合出席

ボラカイ島再生など持続可能な開発の最新実績紹介

2019/10/31

 フィリピン観光省のベルナデット・ロムロ・プヤット大臣は、10月25日と26日、北海道パークハイアットニセコHANAZONOにて初めて開催された、G20観光大臣会合に出席した。フィリピンと日本の強力な外交関係、フィリピン観光省による日本での積極的な観光振興、ボラカイ島の一時閉鎖による持続的な観光地開発の成功により、G20観光大臣会合への参加に至った。

 G20観光大臣会合とは、G20各国の観光担当大臣や国際観光機関等が参加して、世界の観光市場や各国の観光政策の動向等を踏まえ、観光分野の世界的課題について議論をする国際会議である。G20観光大臣会合では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた参加国による宣言を発表した。

 「持続可能な観光の実現」をテーマとした会合においてプヤット大臣は、持続可能な観光の文化を創造するというフィリピン観光省の推進力を強調し、ボラカイ島の一時閉鎖を経た観光地としてのリハビリテーションの成功が、フィリピンにおいて観光関連産業全体で持続可能な観光開発をどのように促進したかを説明した。その他、フィリピンでは観光業における様々な基準が更新され、持続可能な観光のブランドを構築するためのトレーニングモジュールの開発や、「It’s More Fun in the Philippines~もっと楽しいフィリピン」と銘打ったグローバルブランディングを行った。これは、100%クラウドソースのコンテンツが広告資料として活用されたキャンペーンで、二酸化炭素排出量の最小化されたサスティナブルな新しいキャンペーンの形として、成功を収めた。

 また今回のG20観光大臣会合開催に合わせて、フィリピン観光省は札幌・千歳空港に広告を掲載した。国際線および国内線ターミナルの到着・出発ロビーにある60面のモニタースクリーンを使用して、フィリピンの人気ビーチリゾート、ボラカイ島を紹介した。ボラカイ島は今年、アメリカの旅行誌「コンデナスト・トラベラー」の「2019リーダーズチョイスアワード」で「アジア トップアイランド」に選出されている。またフィリピンは、同アワードで「アジアで最も魅力ある国トップ10」にも選出された。

 フィリピン観光省は、消費者をターゲットとしたフィリピンの有する観光素材や魅力をお得なツアー情報やアクセス至便な予約サイトと連動した、日本市場に向けた観光喚起に繋がる施策を今後も実施して行く方針である(19年10月30日のフィリピン政府観光省ニュースリリースより)。