中日本高速道路、フィリピン現地法人設立

比最大の道路企業MPTCと提携しインフラ整備

2019/11/21

 中日本高速道路(NEXCO中日本、本社:名古屋市中区)は、11月20、「フィリピン現地法人『NEXCO-CENTRAL Philippines Inc.(ネクスコ-セントラル フィリピン社)』を設立、事業を開始する」と発表した。

 ネクスコ-セントラル フィリピン社の当初資本金は5,000万ペソ、中日本高速道路が99.9%出資する。所在地はマニラ首都圏マカティ市アヤラアベニューのタワー6789 23階である。10月14日、フィリピン証券取引員会(SEC)への登記を完了、設立となった。

 今後、2019年4月25日付けで、メトロパシフィック トールウェイズ社(MPTC)と締結した技術協力覚書(MOU、首都高速道路や日本高速道路インターナショナルとの連名)に基づき、12月からフィリピンのインフラ整備事業を通じコンサルティング業務などを展開し、国際事業のさらなる発展につなげて行く方針である。なお、MPTCは、マニラ市内・近郊を中心に6路線のコンセッションを持つ、フィリピン最大の有料道路会社である。インドネシア、ベトナム、タイの有料道路会社にも出資している。

<MPTCとの技術協力覚書の概要>
1.目的:高速道路分野における技術協力・情報交換を通じ、質の高い社会基盤の整備による豊かで快適な社会の形成に貢献
2.技術協力および情報交換の範囲
・高速道路の橋梁、道路(土工・高架)およびトンネルの維持管理とアセットマネジメント
・橋梁、道路(土工・高架)およびトンネルの計画、設計、建設および大規模補修方法
・技術審査を含む、道路(土工・高架)および橋梁の構造性能を監視する科学的システムの使用
・交通管制とITSに関連する事項
・都市内・都市間の両高速道路における建設時、非常時、災害時の交通管理
・官民パートナーシップ
・休憩施設、トラックパーキングの商業的戦略とマーケティング、ブランディング方針
・その他