関電工フィリピン進出、PHPCに40%出資

日立から取得、ASEAN市場強化へ

2019/12/10

 関電工(本社:東京都港区)は、12月9日、フィリピンの電気・空調・衛生設備工事会社であるPHPC社(本社:マニラ首都圏マカティ市)の発行済株式のうち日立製作所(日立)の持分である40%を取得すると発表した。取得時期は、2020年1月31日と予定している。

 国内建設市場の成熟化が進む一方、海外、とりわけASEAN諸国は、社会インフラや都市開発などへの投資拡大が期待できる有望なマーケットとなっており、海外事業体制の整備・強化は関電工にとって重要な経営施策の一つである。PHPC社株式の取得により、関電工の初進出となるフィリピンにおいて、事業拠点の構築、人材確保、顧客獲得等を速やかに実現できるものと期待している。
 また、フィリピンはASEAN諸国の中でも教育水準が高く、海外事業に必要なエンジニアや技能職の育成拠点、人材派遣の拠点としての活用も可能であると考えられる。

 なお、PHPC社は、電気・空調・衛生設備の設計・施工を行う設備工事会社であり、日系企業を中心に建設業や製造業の顧客を有し、自己資本比率も高く安定的な経営基盤を確立している。資本金は1,400万ペソ、2019年3月期の売上高は22億0,700万ペソであった。