三菱製鋼、マニラ南方ラグーナに生産拠点

ASEAN初の自動車用巻ばね製造工場

2019/12/12

 三菱製鋼は、フィリピン子会社MSM CEBU社(本社:セブ州ラプラプ市マクタン経済区)のマニラ工場(所在地:ラグーナ州カランバ市)を新設、自動車サスペンション用ばね及び電子・電気機器用線ばね(精密ばね)の生産を開始する。12月9日にマニラ工場開所式が現地で開催され、フィリピン経済区庁(PEZA)関係者をはじめ、フィリピン国内及び日本の取引先、三菱製鋼の佐藤社長らが出席した。
 
 マニラ工場は、三菱製鋼の自動車用巻ばねの製造拠点としては、ASEAN地区初の拠点であり、顧客の現地調達ニーズに対応していく。また、既にマクタン工場で生産している精密ばねについても、需要が集積するマニラ地区での生産増強を図っていく。なお、MSM CEBU社は、マニラ工場稼働により、2020年4月1日、商号を「MSM Philippines Mfg.Inc.」へと変更することを決定した。

 なお、三菱製鋼は、2000年8月にプレシジョンスプリングの海外工場PSKセブを100%子会社化、2004年7月に社名を現行のMSM CEBU社に変更、精密ばね及び組立品の製造・販売を行ってきている。資本金は2,400万ペソ、三菱製鋼が100%出資している。