九州電力、比のマイクログリッド事業に参画

パワーソース社に出資、離島に電力供給

2020/01/09

  九州電力(九電)は、1月8日、「九電グループは、フィリピンのパラワン島及びセブ島においてパワーソース社(本社:マニラ首都圏マカティ市)が実施しているマイクログリッド事業に参画する」と発表した。マイクログリッド事業とは、基幹送電系統に接続されていない地域において、ディーゼル・太陽光発電設備等で発電し、地域内の需要家に対して電力を供給する地産地消の事業である。
 
 2005年に操業開始したパワーソース社は、フィリピンのエネルギー規制委員会(ERC)から認定を受け、基幹送電系統に接続していない地域の電化事業に取り組んでいる。現在、パラワン島とセブ島の計7地点でディーゼル発電にて電力を供給しており、今後、太陽光発電設備の導入や更なる地点での開発を計画している。7地点とは、セブ島のマラパスクア、パラワン島のリオ・トゥバ、リミナンコン、リザル、ポート・バートン、 マナモック、ポブラシオンである。
 
 本事業では、九電グループが有する離島での電力供給と再生可能エネルギー導入の知見を活用し、パワーソース社が保有する発電所の運転・保守の改善や再生可能エネルギー導入等の技術支援を通じて、環境に優しいエネルギーによる電化の推進とパワーソース社の事業拡大に戦略的パートナーとして貢献して行く。
 
 今後も、九電グループが培った高い技術力や豊富な経験を活用し、「九電グループ経営ビジョン2030」で掲げる持続可能な社会の実現に挑戦して行く方針である。