比三菱自動車、今年「アウトランダーPHEV」投入へ

次世代店舗「電動DRIVE STATION」も展開

2020/01/14

  三菱自動車工業(三菱自動車、本社:東京都港区)は、1月13日、フィリピンの生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピン・コーポレーション(MMPC)と、MMPC傘下ディーラー5社の間で、次世代店舗「電動 DRIVE STATION」の展開に向けた取り組みを進めるための覚書を締結したと発表した。

 「電動DRIVE STATION」は、通常の店舗機能(新車販売・アフターサービス等)に加え、太陽光発電システムとV2H(電動車に蓄えた電気を家に供給する仕組み)機器を備えており、太陽光発電による電動車両への充電と、電動車両から店舗への電力供給を可能としている。すなわち、電動車両(EV・PHEV)の意義であるエネルギーソースの多様性と、外部給電機能がもたらす災害時の価値を具現化した店舗である。

 日本では2016年に東京世田谷区で第1号店をオープンした後、昨年末時点で79店舗まで拡大している。フィリピン国内では今年中に「電動 DRIVE STATION」をオープンすることを目指す。

 三菱自動車の益子修会長は同日開催されたMMPC傘下ディーラーを集めた会議で、「フィリピンは日本と同様に自然災害が多い国であり、この『電動DRIVE STATION』がフィリピン社会のレジリエンス(災害等からの回復力)構築に寄与すると共に、同国地域経済発展に貢献できると信じている」とコメントした。

 三菱自動車は、今年から、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」をフィリピン市場に投入する計画であり、フィリピンにおける電動車両への理解・共感を広げる活動を通じてその普及に取り組み、「電動 DRIVE STATION」の展開とあわせ、フィリピン自動車産業並びに同国地域経済発展に取り組んでいく方針である。

 なお、2013年に日本で販売を開始した「アウトランダーPHEV」は、三菱自動車の強みである四輪制御技術と電動化技術の粋を集めたSUVのプラグインハイブリッドEVとして、他社に先駆けて市場投入し、これまで世界50カ国以上で販売され、販売台数が20万台を超えている。また同車は2018年末までの累計で、世界で最も売れているプラグインハイブリッドEVである。欧州では2015年から4年連続でプラグインハイブリッドカテゴリーの販売トップとなった。