セブンーイレブン、世界17カ国・地域で7万店を突破

フィリピンでは9月末2,726店で断トツ、3千店視野に

2020/01/23

  セブン‐イレブン(本社:東京都千代田区)は、1月22日、世界の17の国と地域でセブン‐イレブン店舗を展開し、2019年12月において店舗数が7万店を突破したと発表した。。

 セブン‐イレブンは1927年にアメリカ・テキサス州のオーククリフで氷小売り販売店「サウスランド・アイス社(現 7-Eleven, Inc.<本社:米国テキサス州アーヴィング>)を前身とし、コンビニエンスストア(便利なお店)として新しい業態を築いてきた。アメリカで生まれたセブン‐イレブンは、1969年のカナダを皮切りに世界の各地域へ進出した。1927店に1号店を開店、1952年に100店、1963年に1千店、1984年に1万店、2006年に3万店、2013年に5万店、2019年に7万店と店舗数を拡大させてきている。

 セブン‐イレブンは2019年12月末現在、 日本で2万988店、アジアで3万6,261店、アメリカ・カナダ・メキシコで1万1,829店、オーストラリア708店、ヨーロッパ409店、中東12店、全世界合計7万207店となっている。日本においては1974年に東京都江東区に1店舗目を開店した。

 フィリピンのセブン-イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが52.216%(2019年9月末現在)を所有するフィリピン・セブン社 (PSC)によって運営されている。PSCは1982年11月に設立され、1998年2月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。1984年2月にケソン市エドサ通り沿いに1号店オープン、その後、店舗網拡充に注力、2013年末に1,000店の大台を突破、2018年末には2,550店に達した。2019年も店舗数が順調に増加した。2019年9月末で2,726店に達し、前年同月末の2,442店から284店、率にして11.6%増加した。そして、ミニストップ(9月末508店)やファミリーマート(同76店)などとの差を拡大させている。


フィリピンのセブン-イレブン店舗数(年末)とPSC年間純利益推移(単位:百万ペソ)
時期 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年9カ月
店舗数 551 689 829 1,009 1,282 1,602 1,995 2.285 2,550 2,726
純利益 276.9 356.3 465.2 682.6 873.3 1,008.3 1,175.5 1,317.9 1,531.8 1,105.3
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成、19年の純利益は9カ月間の旧会計基準ベース)

 比での主な日本ブランドのコンビニ店舗数(年末・月末値、比セブン-イレブンやファミリーマートは資本的には非日系)
年・月 15年 16年 17年 18年 19年
3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月  12月
セブン-イレブン 1,602 1,995 2,285 2,329 2,386 2,442 2,550 2,593 2,664 2,726 N.A 
ミニストップ 519 499 496 489 488 496 499 512 518 508 506 
ファミリーマート 120 99 66 64 65 66 69 69 73 76 76 
ローソン 16 29 31 34 34 36 38 39 45 55 60 
(出所:各社資料より作成、ミニストップとファミリーマートは日本側発表数値、セブン-イレブンとローソンはウェブ等から推計)