株式:過去最大の下落、712ポイント(13.3%)急落

19日の終値4,623で8年ぶり安値、一時24.3%暴落

2020/03/20

  3営業日ぶりに再開された2020年3月19日の株式市場は大幅続落した。PSE株価指数終値は前営業日から711.95ポイント、率にして13.34%急落、4,623.42ポイントへと落ち込み、2012年1月26日の4,611.68ポイント以来、約8年2カ月ぶりの安値となった。この日の下落幅、下落率ともに、一日として過去最大となった。また、一日で時価総額が1兆1,600億ペソ縮小した。
 
 世界的な新型コロナウイルス感染拡大、ルソン島全域封鎖措置発動などを受け、寄り付きで12.4%下落、
15分間のサーキットブレーカー(すべての売買を一時中断する措置)が発動された。再開後も下げ止まらず、一時は24.3%暴落、4,000ポイントの大台割れ寸前となった。引けにかけて下落幅が若干縮小したが、5,000ポイント台を大幅に割り込むという結果となった。

 全体の売買代金は前営業日比46%増の94億2,300万ペソ(約201億円)、総取引回数は64%増の19万7,985回。値上がり8銘柄、値下がり211銘柄、変わらず21銘柄。外国人投資家は24億0,300万ペソの売り越しを継続した。

 2020年3月19日の株式市場概要

指 数 始 値 高 値 安 値 終 値 前営業日比
PSE株価指数 4,673.58 4,751.72 4,039.15 4,623.42 -711.95

出来高(百万株) 1,253 103% 値上がり銘柄 8 外人買付額(百万ペソ) 4,347
売買代金(百万ペソ) 9,423 46% 値下がり銘柄 211 外人売却額(百万ペソ) 6,750
総取引回数 197,985 64% 変わらず銘柄 21 外人買越額(百万ペソ) -2,403
(出所:フィリピン証券取引所の取引記録より作成、注:パーセント表示は前の営業日からの伸び率)