マニラで羽田行き小型機炎上、8人全員死亡

緊急医療搬送チャーター機、日本人は非搭乗

2020/03/30

  フィリピン政府通信社によると、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)で3月29日午後8時頃(マニラ時間)、羽田に向けて離陸直前のメディバック(緊急医療搬送)チャーター機が24番滑走路で突然爆発、炎上した。

 消防・救助チームが直ちに現場に派遣された。マニラ国際空港局(MIAA)によると、カナダ人と米国人の乗客2人、パイロットや医師・看護師ら6人のフィリピン人の合計8人が全員死亡した。このうちカナダ人の乗客が医療救助を必要としていたため、羽田に向かうところだった。米国人はカナダ人の付き添いだったとのことである。

 事故原因は調査中、事故のあった24番滑走路はフィリピン民間航空局の調査のため閉鎖されている。空港当局による記者会見で、カナダ人の乗客は新型コロナウイルス感染者かとの質問があったが、担当者は「不明である」と回答した。

 なお、上記のメディバック機は、ライオン・エアー社によって運営されている、IAI ウェストウィンド(Israel Aircraft Industries Westwind)24型機(小型ビジネスジェット)とのことである。