外資投資認可額、第1四半期36%減の294億ペソ

新型コロナ影響、日本12.7億ペソ、シェア4.3%で7位に

2020/06/05

 フィリピン統計庁(PSA)によると、2020年第1四半期(1月-3月)の政府の7投資機関による外資投資(FI)認可総額は前年同期比36.2%減の293億5,700万ペソと二桁減だった。これら投資認可案件による推定雇用創出数は4.3%減の3万0,979人。

 機関別で最も認可額が多かったのは投資委員会(BOI)の133億6,300万ペソで、全体の45.5%を占めた。次いで、フィリピン経済区庁(PEZA)の123億1,600万ペソ(シェア42.0%)、クラーク開発公社(CDC)の24億6,600万ペソ(同8.4%)。

 業種別では、トップは輸送・倉庫業の109億2,600万ペソ(シェア37.2%)。次いで、製造業の99億5,000万ペソ(同33.9%)、管理・支援サービス産業の30億0,800万ペソ(同10.2%)など。

 国別では、トップが英国の61億4,600万ペソ(シェア20.9%)、次いで米国の57億4,300万ペソ(同19.6%)、中国の49億0,200万ペソ(同16.7%)。日本からは12億7,400万ペソ(同4.3%)で7位だった。

 第1四半期(1Q)のFI認可額内訳(単位:百万ペソ)

投資機関 2019年 2020年 シェア(%) 伸び率(%)
バターン自由港区庁(AFAB) 174 1 0.0 -99.5
投資委員会(BOI) 30,818 13,363 45.5 -56.6
BOI-ARMM - - - -
クラーク開発公社(CDC) 381 2,466 8.4 547.4
カガヤン経済区庁(CEZA) 80 1,100 3.7 1,277.9
フィリピン経済区庁(PEZA) 12,969 12,316 42.0 -5.0
スービック湾広域庁(SBMA) 1,563 111 0.4 -92.9
合計 45,985 29,357 100.0 -36.2
(出所:PSA資料より作成、注:シェアは2020年1Qのもの)