新防疫区分、セブ市ECQや首都圏GCQ据え置き

ラグーナ州、バタンガス州、ケソン州などMGCQへ緩和

2020/07/01

 フィリピン政府通信社によると、ドゥテルテ大統領は6月30日夜、セブ市、マニラ首都圏、ルソン地域をはじめとする新型コロナウイルス感染症(COVID-19)地域の防疫措置を更新。感染者が増え続けているセブ市をCOVID-19の“ホットスポット”として現在と同じ最も厳しい措置「強化されたコミュニティー隔離」(ECQ)に据え置くことを確認した。

 ドゥケ保健相の調査に基づき、セブ市は7月15日までECQ下に置かれる。それより先に、大統領は、感染者数が増加しているとして、6月15日から30日まで、セブ州の2都市、セブ市をECQ、タリサイ市を「修正されたECQ」(MECQ)下に置いたが、タリサイ市は回復者数が増加したことで、6月22日にMECQより一段緩い「一般的なコミュニティー隔離」(GCQ)を適用された。

 マニラ首都圏は6月1日よりGCQ下に置かれているが、大統領は、感染例の増加を抑える「良い機会」としてGCQへの据え置きを決定した。

 GCQ適用地域マニラ首都圏ベンゲット州、カビテ州、リサール州、ラプラプ市(セブ州)、マンダウエ市(セブ州)、オルモック(レイテ州)、レイテ州、南レイテ州、タリサイ市(セブ州)、ミングラニリャ(セブ州)、コンソラシオン(セブ州)。

 「修正されたGCQ」(MGCQ)適用地域:コルディリェラ行政地域(アブラ州、バギオ市、イフガオ州、カリンガ州)、イロコス地域(北イロコス州、ラ・ウニオン州、パンガシナン州)、カガヤンバレー地域(カガヤン州、イサベラ州)、中央ルソン地域(バターン州、ブラカン州、ヌエバ・エシハ州、パンパンガ州、アンヘレス市)、カラバルソン地域(バタンガス州、ラグーナ州、ケソン州、ルセナ市)、ミマロパ地域(パラワン州、プエルト・プリンセサ市)、ビコール地域(アルバイ州、北カマリネス州、南カマリネス州、ナガ市)、西ビサヤ地域(カピス州、イロイロ市、西ネグロス州、バコロド市)、中央ビサヤ地域(東ネグロス州、セブ州その他、ボホール州)、東ビサヤ地域(タクロバン市、西サマール州)、サンボアンガ半島(サンボアンガ市、南サンボアンガ州)、北ミンダナオ地域(ブキドノン州、西ミサミス州、東ミサミス州、カガヤン・デ・オロ)、ダバオ地域(北ダバオ州、南ダバオ州、ダバオ市、ダバオ・デ・オロ)、ソックサルジェン地域(コタバト州、南コタバト州)、カラガ地域(北アグサン州)、その他。

 防疫措置のレベル(厳しい順に):強化されたコミュニティー隔離(ECQ)、修正されたECQ(MECQ)、一般的コミュニティー隔離(GCQ)、修正されたGCQ(MGCQ)。