上半期の税収額、16%減の1兆1,550億ペソ

申告期限延長で6月は28%増の2,708億ペソ

2020/07/03

 フィリピン財務省は(DOF)は7月2日に、2020年6月および上半期の徴税状況を発表した。納税が開始された6月の税収は前年同月から大幅に伸びた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大やその対策としての地域隔離措置により所得税申告期限が6月末に延期されていた。

 2020年6月の内国歳入庁(BIR)の税収額は前年同月比(以下同様)42.5%増の2,282億3,000万ペソへと急増。また、関税局(BOC)の6月の税収額は目標を4.4%上回る425億4,000万ペソ。従って、6月のBIRとBOC合計の税収額は28.0%増の2,707億7,000万ペソと拡大した。

 上半期では、BIRの税収額は前年同期比(以下同様)15.9%減の9,019億6,000万ペソ、BOCの税収額は16.5%減の2,530億4,000万ペソであった。BIRとBOC合計では16.0%減の1兆1,550億ペソにとどまった。

 例年4月15日に設定されている年次所得税申告(ITR)の提出期限は、今年は、COVID-19パンデミックの影響で、BIRによって2020年6月30日まで延長された。これらにより、6月のBIRとBOC合計の税収額は二桁増となったが、厳しい地域隔離措置が実施された3月中旬から5月末までは連続的に税収が激減していた。