新型コロナ感染、国内で8万人、海外で9千人超に

世界の感染地域から比人帰国ラッシュ、新たなリスクに

2020/07/27

 フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確認例は、7月26日新たに2,036例増加し、26日現在で、累計8万0,448人となった。ASEAN地域では、インドネシアの9万8,778人に次ぐ2位。

 死者は26日に35人増加し、累計で1,932人。現時点での死亡率は2.4%。一方、感染後の回復者数は累計で2万6,110人。死亡率では、ASEAN主要国のなかで、インドネシアの4.8%に次いで高い。回復者数では、フィリピンの回復者の数の少なさが目立っている。

 フィリピン政府通信社によると、フィリピン外務省(DFA)は7月26日、在外フィリピン人(OF)のCOVID-19感染確認例が合計9,275例となったと報告した。一方、死者は合計653人、回復者は合計5,410人、治療中が3,212人となっている。世界の感染地域などからOFの帰国ラッシュも続いており、新たなリスクと見る向きもある。


 7月26日現在のASEANでの新型コロナ感染状況

国名 累計感染確認数 当日の増加数 累計回復者数 累計死者 当日の増加数 死亡率
フィリピン 80,448人 +2,036人 26,110人 1,932人 +35人 2.4%
インドネシア 98,778人 +1,492人 56,655人 4,781人 +67人 4.8%
シンガポール 50,369人 +481人 45,521人 27人 +0人 0.1%
マレーシア 8,897人 +13人 8,600人 124人 +1人 1.4%
タイ 3,291人 +9人 3,109人 58人 +0人 1.8%
ベトナム 420人 +3人 365人 0人 +0人 0.0%
ミャンマー 350人 +2人 290人 6人 +0人 1.7%
カンボジア 225人 +0人 143人 0人 +0人 0.0%
ブルネイ 141人 +0人 138人 3人 +0人 2.1%
ラオス 20人 +0人 19人 0人 +0人 0.0%
(出所:各種統計より作成)