東京ガスとFGEN、比でLNG洋上基地建設
バタンガス市FGENクリーンエネコンプレックスに立地
2020/10/08
東京ガスは、10月7日、「フィリピンのファースト・ジェン社(FGEN)と相互協力契約を締結した」と発表した。
両社は2018年12月に共同開発契約を締結し、ルソン島南部・バタンガス市におけるLNG基地の検討を進めてきたが、本契約を締結し、最速で2022年後半のLNG導入を目標に、FSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備を搭載した船)を活用できる浮体式LNG基地の建設を進めていく。
今回の相互協力契約は、両社が共同で既存の桟橋を多目的桟橋へ改修し、陸上のガス受入設備の建設を含む、浮体式LNG基地の建設、運営、メンテナンスを行うことを規定するものである。東京ガスは、建設・運営費用の20%を負担し、FGENと協力して事業化を目指して取り組んでいく。なお、フィリピンエネルギー省から2020年9月23日に浮体式LNG基地建設に必要な許認可を受けている。
両社によるLNG基地事業は、エネルギー投資協議会によって、エネルギー省を通じて、「国家重要エネルギープロジェクト」と宣言されており、バタンガス市に立地するFGENクリーンエネルギー・コンプレックス(FGENコンプレックス)内に建設される。当初計画では、陸上に建設予定であったが、コストや工期の観点から、暫定的に洋上基地が建設されることになった。ただし、FSRUは台風など気象の影響を受けやすく能力増強が難しいことなどから、需要拡大に伴い陸上基地を建設する意向である。
バタンガスLNG受入基地建設事業は、フィリピン国内で今後減産・枯渇が予測される天然ガスに代わりLNGが導入されることに向けて、東京ガスとFGENの100%子会社FGEN LNGが共同でLNG受入基地の建設・運営を目指すもので、このLNG受入基地が完成すれば、パラワン沖のマランパヤガス田が枯渇してもクリーンエネルギーの継続的な安定供給が可能となる。
FGENは、フィリピンの財閥企業であるロペスグループの発電事業会社であり、フィリピン国内における天然ガス火力発電容量の約6割を保有している国内最大の天然ガス需要家である。
このFGENは、9月7日、フィリピン証券取引所回覧07028-2020号において、「浮体式LNG基地建設におけるEPC(設計・機材調達・建設工事)に関する優先入札者として、豪州アベン社の100%子会社であるマックコネル・ドウェル(McD)を選定した」と発表した。
FGENは、2020年7月30日、FSRU供給企業を決定するための入札における優先応札企業として3社を選定したとも発表している。3社とは、BWグループの100%子会社であるBWガス社、NY証券取引所上場のGasLog社の100%子会社であるGasLog LNGサービス社、ノルウェーのオスロ証券取引上場のHoegh LNG社の100%子会社であるHoegh LNGアジアである。
なお、東京ガスグループは、グループ経営ビジョン「Compass2030」において、海外展開を通じて海外における利益を 2030 年までに 3 倍規模に拡大することを掲げており、総合エネルギー事業に関わる技術・ノウハウを活かし、顧客へのエネルギーソリューションや、エネルギーインフラ構築などに貢献していくとともに、現地エネルギー会社とのアライアンスなどを通じて、現地におけるバリューチェーン展開にも取り組んで行く方針である。
両社は2018年12月に共同開発契約を締結し、ルソン島南部・バタンガス市におけるLNG基地の検討を進めてきたが、本契約を締結し、最速で2022年後半のLNG導入を目標に、FSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備を搭載した船)を活用できる浮体式LNG基地の建設を進めていく。
今回の相互協力契約は、両社が共同で既存の桟橋を多目的桟橋へ改修し、陸上のガス受入設備の建設を含む、浮体式LNG基地の建設、運営、メンテナンスを行うことを規定するものである。東京ガスは、建設・運営費用の20%を負担し、FGENと協力して事業化を目指して取り組んでいく。なお、フィリピンエネルギー省から2020年9月23日に浮体式LNG基地建設に必要な許認可を受けている。
両社によるLNG基地事業は、エネルギー投資協議会によって、エネルギー省を通じて、「国家重要エネルギープロジェクト」と宣言されており、バタンガス市に立地するFGENクリーンエネルギー・コンプレックス(FGENコンプレックス)内に建設される。当初計画では、陸上に建設予定であったが、コストや工期の観点から、暫定的に洋上基地が建設されることになった。ただし、FSRUは台風など気象の影響を受けやすく能力増強が難しいことなどから、需要拡大に伴い陸上基地を建設する意向である。
バタンガスLNG受入基地建設事業は、フィリピン国内で今後減産・枯渇が予測される天然ガスに代わりLNGが導入されることに向けて、東京ガスとFGENの100%子会社FGEN LNGが共同でLNG受入基地の建設・運営を目指すもので、このLNG受入基地が完成すれば、パラワン沖のマランパヤガス田が枯渇してもクリーンエネルギーの継続的な安定供給が可能となる。
FGENは、フィリピンの財閥企業であるロペスグループの発電事業会社であり、フィリピン国内における天然ガス火力発電容量の約6割を保有している国内最大の天然ガス需要家である。
このFGENは、9月7日、フィリピン証券取引所回覧07028-2020号において、「浮体式LNG基地建設におけるEPC(設計・機材調達・建設工事)に関する優先入札者として、豪州アベン社の100%子会社であるマックコネル・ドウェル(McD)を選定した」と発表した。
FGENは、2020年7月30日、FSRU供給企業を決定するための入札における優先応札企業として3社を選定したとも発表している。3社とは、BWグループの100%子会社であるBWガス社、NY証券取引所上場のGasLog社の100%子会社であるGasLog LNGサービス社、ノルウェーのオスロ証券取引上場のHoegh LNG社の100%子会社であるHoegh LNGアジアである。
なお、東京ガスグループは、グループ経営ビジョン「Compass2030」において、海外展開を通じて海外における利益を 2030 年までに 3 倍規模に拡大することを掲げており、総合エネルギー事業に関わる技術・ノウハウを活かし、顧客へのエネルギーソリューションや、エネルギーインフラ構築などに貢献していくとともに、現地エネルギー会社とのアライアンスなどを通じて、現地におけるバリューチェーン展開にも取り組んで行く方針である。