東京センチュリー、BPIとの合弁企業を連結子会社化

BPIセンチュリーの株式2%追加取得、保有比率51%に

2020/11/19

 アヤラ財閥傘下の大手銀行であるBank of The Philippine Islands (BPI)は、11月18日、東京センチュリー(TCC)が、BPIとTCCとの合弁事業であるBPIセンチュリー・リース&ファイナンス(BPICTL、本社:マニラ首都圏マカティ市、資本金:約8,090万ペソ)の発行済み株式の2%を追加取得すると発表した。

 これにより、TCCはBPICTLの株式保有比率を51%に引き上げることになり、BPICTLを連結子会社とする(現在は持分法適用会社)。TCCによる連結子会社により、BPICTLはBPIの顧客ベースを活用しながら、総合リース産業におけるTCCの専門知識の価値を最大限に活用することが可能になる。

 TCC取締役会は11月9日、BPICTLの出資比率を51%に引き上げることを決定した。一方、BPI取締役会は18日、TCCの提案を承認した。必要な認可と書類が整った後、最終的な売買が執行される。年内に売買が完了する見通し。

 2014年、BPIは日本最大の金融・サービス・リース企業の1つであるTCCと戦略的パートナーシップを締結し、BPIセンチュリー・リース&ファイナンス(BPICTL)を設立した。この時の出資比率はBPIが51%、TCCが49%だった。この戦略的提携により、BPIは資産金融商品を革新し、資産リース・レンタルソリューションを求めるフィリピンの消費者・企業へのサービス経験を強化することができた。

 TCCは、新・第四次中期経営計画における国際事業分野の重要テーマとして「アライアンス戦略による優良企業との協働」、「フィンテック・オート関連事業の拡大・深化」を掲げており、今回の株式追加取得は、この重要テーマの進展に貢献していくものとなる。

 今後も、アライアンスパートナーであるBPIのネットワーク、顧客基盤とTCCが有するオートリース、金融・サービスノウハウを活用することにより、収益性の高いオートリース事業を軸として、付加価値の高い金融・サービスを提供して行く方針である。