三井住友銀行、比でも銀行買収検討との報道

「アジア・セントリック」実現へ、地域事業強化

2020/12/23

 12月23日付けビジネスワールド紙が、三井住友フィナンシャルグループや三井住友銀行が、米国の取引銀行と提携して、アジアでの銀行買収を模索していると報じた。

 三井住友フィナンシャルグループの太田純取締役執行役社長は、インタビューにおいて、具体的にはフィリピン、インドネシア、インド、ベトナムでの買収や事業拡大を検討していると表明したとのことである。

 三井住友銀行は、「アジア・セントリック」の実現に向け、アジア地域における取り組みを強化している。「アジア・セントリック」の実現とは、アジア新興国の中長期的に高い成長性を踏まえ、アジアビジネスを最重要戦略と位置づけ、積極的な資源投入を行うことにより、アジア屈指の金融グループとなることである。

 フィリピンでは、2015年9月1日、マニラ首都圏マカティ市にマニラ支店(Sumitomo Mitsui Banking Corporation Manila Branch)を開設し、営業開始した。このマニラ支店開設は、2014年7月にフィリピン政府によって、外国銀行に対する参入規制が緩和されて以来、外国銀行として初の支店開設となった。
 
 三井住友銀行は、1975年に駐在員事務所を設置し、現地での情報収集活動を行ってきたが、マニラ支店開設により、フィリピン国内で預金、資金、為替等の銀行サービスを提供することが可能となった。現在、顧客へのサービス体制を拡充し、現地における金融ニーズにきめ細かく対応している。