1月のペソ対ドルレート、0.12%のドル安に

季節要因やコロナ変異種懸念がドル高要因相殺

2021/01/31

 フィリピン銀行協会(BAP)のペソ対米ドル為替データによると、2021年1月末の終値は1米ドル=48.080ぺソで、前月末から0.057ペソ、率にして0.12%のペソ安となった。

 1月の終値ベースで最もペソ高となったのは4日の1米ドル=48.020ペソであった。外貨準備高最高記録連続更新、海外での新型コロナウイルスワクチン開発進展の動きなどにより、終値ベースでは、2016年9月23日の47.990ペソ以来、約4年3カ月ぶりのペソ高水準へと上昇、47ペソ台に接近した。

 しかしその後は、海外フィリピン人就労者(OFW)からの故郷への送金がピークとなるクリスマス休暇シーズンの終了という季節的要因や、新型コロナウイルス変異種の間接拡大懸念により、ややペソ安基調となり、は28日には1米ドル=48.110ペソという1月の最安値を記録した。
 

 ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
時期 年末・月末値 上昇率
2012年 41.050ペソ 6.80%
2013年 44.395ペソ -7.53%
2014年 44.720ペソ -0.73%
2015年 47.060ペソ -4.97%
2016年 49.720ペソ -5.35%
2017年 49.930ペソ -0.42%
2018年 52.580ペソ -5.04%
2019年 50.635ペソ 3.84%
2020年 48.023ペソ 5.44%
2021年 1月末 48.080ペソ -0.12%
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)