セブ・マクタン島第3橋梁事業、年内にほぼ完工へ

第4橋梁事業には日本の1,192億円支援決定済み

2021/02/21

  セブ・マクタン第3橋梁プロジェクト(第3橋梁プロジェクト)を推進しているセブ・コルドバ リンク・エクスプレスウェイ会社(CCLEC)は、2月19日、第3橋梁プロジェクトの2021年1月末の建設浸食率は59.68%に達しており、2021年内にほぼ完工する見込みであると表明した。

 第3橋梁プロジェクトは、第1橋梁と第2橋梁が両島間の水路が最も狭くなっているマンダウエ市とマクタン島を結んでいるのに対し、マンダウエ市の南のセブ市とマクタン島の南側のコルドバ町を有料高速道路Cebu-Cordova Link Expressway(CCLEX、全長8.25キロメートル)を結ぶというものである。既存の第2橋梁から橋から約7.5キロメートル南西の地点で、2018年からPPP方式で着工されている。総工費は300億ペソと見積もられている。

 COLEXの民間側の事業主体は、有料高速道路運営会社であるメトロ・パシフィック・トールウェイズ(MPTC)である。MPTCはセブ市やコルドバ町と合弁でセブ・コルドバ リンク・エクスプレスウェイ会社(CCLEC)を設立、プロジェクトを推進している。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで当初の2020年完工という予定は遅れているが、2021年の完工は可能とのことである。
 
 このように、第3橋梁プロジェクトは進展しつつあるが、渋滞が激しいマンダウエ市とマクタン島を結ぶ新たな橋梁建設の必要性は一段と高まっており、第4橋梁建設構想が浮上、JICAは2019年3月発表の「メトロ・セブ都市交通システム開発マスタープラン」を発表、マンダウエ市の埋立地から沿岸に沿って6.2キロメートルのマンダウエ沿岸道路、そこから分岐してマクタン島ラプラプ市の輸出加工経済区に直結する橋梁を第4マクタン橋として整備することを提案した。

 そして、今年6月、フィリピン政府との間で、セブ-マクタン橋(第四橋)及び沿岸道路建設事業借款契約(金額:1,192億2,500万円)に調印するに至った。