1月の製造業生産数量16.7%減、11カ月連続減少
最悪期の80%超減からは回復:2018年基準に変更
2021/03/10
フィリピン統計庁(PSA)は3月9日、2021年1月の生産・販売動向速報「特定産業月次総合調査」(MISSI)を発表した。調査は主要製造業498社を対象に行われたが、その時点で回答のあった企業は344社(回答率69.1%)。
製造業活動状況 (対前年同月成長率 単位:%)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成 20年1、12月は改訂値、21年1月は速報値)
1月の製造業生産金額指数(速報値)は、前年同月比(以下同様)21.1%低下と11カ月連続の低下となった。主要22産業部門のうち、木材・竹・籐・籐製品及び関連品(-53.5%)、コークス・精製石油製品(-53.1%)、電気機械を除く機械・装置(-51.0%)など18産業グループの低下が響いた。2020年の年間平均上昇率はマイナス40.7%(2019年マイナス10.9%)。
生産数量指数(速報値)は16.7%低下となり、前月(-12.0%)から更に鈍化した。木材・竹・籐・籐製品及び関連品(-53.4%)、電気機械を除く機械・装置(-48.9%)、たばこ製品(-42.6%)など18産業グループが前年同月から低下した。2020年の年間平均上昇率はマイナス38.2%(2019年マイナス8.8%)。
製造業の生産指数の前年比変化率の推移(2018年=100、単位:%)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成 2020年は改訂値、2021年は速報値)
1月の純販売額指数(速報値)は前年同月比13.9%低下となり、11カ月連続の低下となった。主要22産業部門のうち、電気機械を除く機械・装置(-41.0%)、たばこ製品(-38.0%)、非金属鉱物製品(-36.3%)など18産業グループが前年同月を下回った。2020年の年間平均上昇率はマイナス28.2%(2019年マイナス1.9%)。
純販売量指数(速報値)は9.1%低下となった。主要22産業部門のうち、17産業グループが前年同月を下回った。下落が目立ったのは、たばこ製品(-40.1%)、電気機械を除く機械・装置(-38.5%)、非金属鉱物製品(-35.1%)。2020年の年間平均上昇率はマイナス24.7%(2019年プラス0.5%)。
製造業の純販売指数の前年比変化率の推移 (2018年=100、単位:%)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成 2020年は改訂値、2021年は速報値)
調査回答企業のデータをもとに、1月の平均設備稼働率は46.1%(速報値)。主要22産業部門のうち7産業部門が50%を上回った。これらは、基本的医薬品・医薬品(67.5%)、木材・竹・籐・籐製品及び関連品(56.6%)、印刷・録音録画媒体の複製(56.1%)、紙・紙製品(55.0%)、コンピューター・電子・光学製品(52.0%)、ゴム・プラスチック製品(51.6%)、家具(50.0%)。
稼働率が90%~100%は回答した企業は48社で全体(230社)の20.9%にとどまった。70%~89%は93社(40.5%)、50%以下は36社(15.6%)だった。
2021年1月の設備稼働率分布状況
製造業設備平均稼働率推移 (単位:%)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成 2020年は改訂値、2021年は速報値)
製造業活動状況 (対前年同月成長率 単位:%)
全製造業 | 2021年1月 | 2020年12月 | 2020年1月 |
生産指数 (2018年=100) | |||
金額 | -21.1 | -15.4 | -1.7 |
数量 | -16.7 | -12.0 | 1.9 |
純販売指数 (2018年=100) | |||
金額 | -13.9 | -6.5 | 8.3 |
数量 | -9.1 | -2.8 | 12.3 |
出荷価格指数 (2018年=100) | -5.3 | -3.8 | -3.5 |
1月の製造業生産金額指数(速報値)は、前年同月比(以下同様)21.1%低下と11カ月連続の低下となった。主要22産業部門のうち、木材・竹・籐・籐製品及び関連品(-53.5%)、コークス・精製石油製品(-53.1%)、電気機械を除く機械・装置(-51.0%)など18産業グループの低下が響いた。2020年の年間平均上昇率はマイナス40.7%(2019年マイナス10.9%)。
生産数量指数(速報値)は16.7%低下となり、前月(-12.0%)から更に鈍化した。木材・竹・籐・籐製品及び関連品(-53.4%)、電気機械を除く機械・装置(-48.9%)、たばこ製品(-42.6%)など18産業グループが前年同月から低下した。2020年の年間平均上昇率はマイナス38.2%(2019年マイナス8.8%)。
製造業の生産指数の前年比変化率の推移(2018年=100、単位:%)
年 | 2020年 | 21年 | |||||||||||
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
金額 | -1.7 | 2.0 | -20.7 | -65.1 | -73.9 | -81.5 | -73.9 | -82.9 | -58.0 | -26.2 | -23.8 | -15.4 | -21.1 |
数量 | 1.9 | 5.1 | -15.7 | -63.2 | -72.7 | -80.4 | -72.6 | -82.0 | -55.7 | -22.6 | -20.1 | -12.0 | -16.7 |
1月の純販売額指数(速報値)は前年同月比13.9%低下となり、11カ月連続の低下となった。主要22産業部門のうち、電気機械を除く機械・装置(-41.0%)、たばこ製品(-38.0%)、非金属鉱物製品(-36.3%)など18産業グループが前年同月を下回った。2020年の年間平均上昇率はマイナス28.2%(2019年マイナス1.9%)。
純販売量指数(速報値)は9.1%低下となった。主要22産業部門のうち、17産業グループが前年同月を下回った。下落が目立ったのは、たばこ製品(-40.1%)、電気機械を除く機械・装置(-38.5%)、非金属鉱物製品(-35.1%)。2020年の年間平均上昇率はマイナス24.7%(2019年プラス0.5%)。
製造業の純販売指数の前年比変化率の推移 (2018年=100、単位:%)
年 | 2020年 | 21年 | |||||||||||
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
金額 | 8.3 | 5.6 | -19.8 | -68.3 | -41.0 | -15.8 | -8.5 | -11.6 | -6.7 | -12.4 | -11.9 | -6.5 | -13.9 |
数量 | 12.3 | 8.8 | -14.8 | -66.6 | -38.2 | -11.0 | -4.0 | -6.9 | -1.5 | -8.2 | -7.7 | -2.8 | -9.1 |
調査回答企業のデータをもとに、1月の平均設備稼働率は46.1%(速報値)。主要22産業部門のうち7産業部門が50%を上回った。これらは、基本的医薬品・医薬品(67.5%)、木材・竹・籐・籐製品及び関連品(56.6%)、印刷・録音録画媒体の複製(56.1%)、紙・紙製品(55.0%)、コンピューター・電子・光学製品(52.0%)、ゴム・プラスチック製品(51.6%)、家具(50.0%)。
稼働率が90%~100%は回答した企業は48社で全体(230社)の20.9%にとどまった。70%~89%は93社(40.5%)、50%以下は36社(15.6%)だった。
2021年1月の設備稼働率分布状況
設備稼働率 | 企業数 | シェア(%) |
50%以下 | 36 | 15.6 |
50%- 59% | 24 | 10.4 |
60% - 69% | 29 | 12.6 |
70% - 79% | 42 | 18.3 |
80% - 89% | 51 | 22.2 |
90% - 100% | 48 | 20.9 |
合計 | 230 | 100.0 |
製造業設備平均稼働率推移 (単位:%)
年 | 2020年 | 21年 | |||||||||||
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
稼働率 | 72.6 | 70.5 | 53.5 | 47.0 | 53.6 | 58.4 | 56.8 | 56.2 | 56.6 | 54.2 | 52.5 | 49.1 | 46.1 |