マカティ市の一部地域を完全封鎖、16日正午まで

首都圏夜間外出禁止、警官1万人動員で厳格化

2021/03/15

 マニラ首都圏のマカティ市役所は、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するために、バランガイ(最小行政区)ピオデルピラールの一部エリアに対し、3日間の厳格な封鎖措置(ロックダウン)を講ずることを決定、実施中である
 
 マカティ市のアビー・ビナイ市長が、3月13日、市条例第6号を発出、以下のエリアを、3月13日(土)12時01分から3月16日11時59分までの3日間、マカティ市独自の強化された地域検疫措置(LECQ)下におくことを宣告した。

 LECQ対象エリアの居住者は、上記の3日間外出禁止、スワブテストを受けることが義務付けられる。食料などの必需品は配達可能であるが、マカティ市役所の公衆安全部との調整が必要となる。また、配達地点は限定される。

 今回のLECQ措置対象エリアは、ピオデルピラールのMayo通り(Cuangco通りからJerry通りまで)、Jerry通り(通り全体)、Cuangco通り(Mayo通りからM. Reyes通りまで)、M. Reyes通り(Cuangco通りからArguelles通りまで)、Arguelles通り(Evangelista通りからA.Apolinario通りまで)、Apolinario通り(Arguelles通りからCalhoun通りまで)、Calhoun通り(A.Apolinario通りからEvangelista通りまで)、Evangelista通りt(Calhoun通りからArguelles通りである。

 なお、マカティ市においては、3月11日時点の新型コロナウイルス累計感染者数は1万2,249人に達している。そのうち、回復者が1万1,110人、治療中701人、死亡438人となっている。

 一方、マニラ首都圏評議会(MMC)は、新型コロナウイルス感染再急増に対応すべく、3月15日から31日までの2週間、マニラ首都圏統一の夜間外出禁止令を施行することを決定している。今回の夜間外出禁止時間帯は午後10時から翌日の午前5時までと想定されている。ただし、食品供給事業などに従事する就労者は禁止令除外となるが、身分証明書を携帯し提示する必要があるとのこと。

 3月14日付け政府通信社オンラインニュースによると、夜間外出禁止令の執行を支援するために合計9,634人の警官が配置される。ハイウェイパトロールグループ(HPG)などからの応援部隊も参加する。そして、さまざまな戦略的領域に373以上のチェックポイントを設置、夜間外出禁止令を厳格に実施する。