鉄道従業員522名の新型コロナ感染確認

高水準の陽性率、運輸省が全職員検査指示

2021/04/08

 トゥガデ運輸相は、通勤者の安全を確保し鉄道労働者への新型コロナ(COVID-19)の感染拡大を防ぐために、リスクと的を絞ったアプローチに基づいて、全ての鉄道職員の検査を命じた。

 同相の指示に従って、運輸省(DOTr)鉄道部門は、首都圏鉄道3号線(MRT-3)、国鉄(PNR)、首都圏軽量鉄道1号線、2号線(LRT-1、LRT-2)の職員の集団検査を継続して実施している。

 4月6日午後5時現在、MRT-3の職員860人がスワブ検査を受け、そのうち131人が陽性だった。MRT-3の全職員(3,284人)のうち、より多くの職員がRT-PCR検査を受ける予定である。

 国鉄(PNR)に関しては、スワブ検査を受けた職員1,013人のうちの131人が陽性。LRT-1に関しては、377人のうち117人が陽性。一方、LRT-2は、571人のうち143人が陽性だった。今後も検査が継続的に実施される。

 マニラ首都圏(NCR)、ブラカン州、カビテ州、ラグナ州、リサール州で「強化されたコミュニティー隔離(ECQ)」が実施されて以来、車両の運行が限定されている。MRT-3は14編成で運行されている。LRT-1の運行本数は17本、LRT-2は5本。一方、PNRは4月8日まで運行が停止されている。

 限定された運行で影響を受けるMRT-3利用者のために、バスが増便されている。また、医療従事者・関係者には、20バス路線においてDOTr運賃無料プログラムが引き続き適用されている。

 鉄道部門のCOVID-19検査・感染状況(2021年4月6日現在)
路線 職員数 検査件数 陽性者数
LRT-1 1,185 377 117
LRT-2 1,277 571 143
MRT-3 3,284 860 131
PNR(国鉄) 1,729 1,013 131
合計  7,475  2,821 522 
(出所:DOTr FaceBook)