首都圏の防疫措置、「修正強化隔離(MECQ)」を2週間延長

5月14日まで、近隣のラグナ、カビテ、ブラカン、リサール州も

2021/04/29

 ドゥテルテ大統領は4月28日、マニラ首都圏(NCR)及び近隣4州(ブラカン、カビテ、ラグナ、リサール)に課されている「修正版強化されたコミュニティー隔離(MECQ)」措置を5月14日まで延長すると発表した。MECQの2週間の延長は、ドゥケ保健相や医療専門家の提言に基づいて決定された。

 一方、キリノ州、アブラ州、イサベラ州サンティアゴ市は5月31日までMECQ下にとどまる。また、規制の一段緩和された「一般的コミュニティー隔離(GCQ)」措置の課される地域は、アパヤオ州、バギオ市、ベンゲット州、イフガオ州、カリンガ州、マウンテン・プロビンス(コルディリェラ行政区)、カガヤン州、イザベラ州、ヌエバ・ビスカヤ州、バタンガス州、ケソン州、タクロバン市、イリガン市、ダバオ市、南ラナオ州で、期間は5月1日から31日まで。その他の地域は「修正版GCQ(MGCQ)」。

 コミュニティー隔離(CQ)分類の指標として、1日の発症率、2週間の平均発症率、医療機関利用率が使われている。政府は、国内の隔離規制を緩和するために、病院および集中治療室(ICU)の利用率を下げることを目指している。ロケ大統領報道官は22日、ICUのベッド数を増やす必要性に言及した。同報道官によると、ドゥケ保健相はICUベッド200台の購入に関してオーストリア企業と交渉中である。