20年の首都圏GDP成長率、-10.1%でワースト3
最悪は中部ルソン-13.9%、首都圏GDPシェア31.9%
2021/04/30
フィリピン統計庁(PSA)は4月29日、2020年の国内地域別経済成長率(2018年=100)を発表した。2020年は、3月央から実施された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる地域封鎖・移動制限など様々な国内外の規制の影響を受けた。
2020年の実質国内総生産(GDP)は前年比9.6%減と落ち込んだ。国内17地域全てで実質GDP成長率がマイナスとなった。地域別最悪は中部ルソン(第3地域)マイナス13.9%、次いでカラバルソン(第4A地域)マイナス10.5%、マニラ首都圏のマイナス10.1%と続く。マニラ首都圏のGDP構成比率は31.9%であった。2019年は7.0%成長で地域別第2位の好成績であったが、2020年はワースト3となった。
2020年の地域別GDPで最も減少率が低かったのはムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治区(BARMM)のマイナス1.9%。次いでソックサルジェン(-4.3%)、北ミンダナオ(-5.2%)、サンボアンガ半島(-5.2%)だった。
家計最終消費支出で、最も減少率が低かった地域はムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治区(BARMM)のマイナス6.4%だった。次いで、中央ルソン(-7.1%)、北ミンダナオ(-7.4%)。政府最終消費支出では、全17地域で前年を上回った。首位は北ミンダナオの+13.0%、次いで、サンボアンガ半島(+12.5%)、ダバオ(+11.9%)、首都圏(+11.6%)だった。
地域別実質国内総生産(GDP)成長率の推移(2018年基準:単位:%、構成比は2020年分)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成、BARMM:ムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治区)
2020年の実質国内総生産(GDP)は前年比9.6%減と落ち込んだ。国内17地域全てで実質GDP成長率がマイナスとなった。地域別最悪は中部ルソン(第3地域)マイナス13.9%、次いでカラバルソン(第4A地域)マイナス10.5%、マニラ首都圏のマイナス10.1%と続く。マニラ首都圏のGDP構成比率は31.9%であった。2019年は7.0%成長で地域別第2位の好成績であったが、2020年はワースト3となった。
2020年の地域別GDPで最も減少率が低かったのはムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治区(BARMM)のマイナス1.9%。次いでソックサルジェン(-4.3%)、北ミンダナオ(-5.2%)、サンボアンガ半島(-5.2%)だった。
家計最終消費支出で、最も減少率が低かった地域はムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治区(BARMM)のマイナス6.4%だった。次いで、中央ルソン(-7.1%)、北ミンダナオ(-7.4%)。政府最終消費支出では、全17地域で前年を上回った。首位は北ミンダナオの+13.0%、次いで、サンボアンガ半島(+12.5%)、ダバオ(+11.9%)、首都圏(+11.6%)だった。
地域別実質国内総生産(GDP)成長率の推移(2018年基準:単位:%、構成比は2020年分)
地域 | 構成比 | 2018-2019 | 2019-2020 |
フィリピン全体 | 100.0 | 6.1 | -9.6 |
首都圏(NCR) | 31.9 | 7.0 | -10.1 |
コルディリエラ行政地域(CAR) | 1.7 | 4.4 | -9.9 |
第1地域:イロコス | 3.3 | 7.3 | -7.7 |
第2地域:カガヤンバレー | 2.1 | 6.9 | -9.9 |
第3地域:中央ルソン | 10.7 | 5.9 | -13.9 |
第4A地域:カラバルソン | 14.5 | 4.6 | -10.5 |
第4B地域:ミマロパ | 2.0 | 4.3 | -7.6 |
第5地域:ビコール | 3.0 | 8.2 | -8.4 |
第6地域:西ビサヤ | 4.7 | 6.3 | -9.7 |
第7地域:中央ビサヤ | 6.4 | 6.2 | -9.9 |
第8地域:東ビサヤ | 2.5 | 5.6 | -7.6 |
第9地域:サンボアンガ半島 | 2.1 | 4.6 | -5.2 |
第10地域:北ミンダナオ | 4.7 | 5.6 | -5.2 |
第11地域:ダバオ | 4.7 | 7.1 | -7.6 |
第12地域:ソックサルジェン | 2.6 | 3.5 | -4.3 |
第13地域:カラガ | 1.6 | 5.4 | -7.2 |
BARMM | 1.4 | 5.8 | -1.9 |