ADB第54回総会5月3日開幕、バーチャル形式にて

新型コロナからのグリーン・リカバリー協力強化に焦点

2021/05/01

 アジア開発銀行(ADB)駐日代表事務所によると、ADBは、第54回年次総会を2021年5月3日~5日にかけてバーチャル形式で開催する。今回の総会では、新型コロナウイルスのパンデミックからの回復力のあるグリーン・リカバリーに向けた協力強化に焦点を当てる。

 その発表によると、ADBのムハンマド・イーサン・カーン官房長は、「年次総会は、ワクチンへのアクセスを含むコロナ対応努力と、環境に優しく強靭でインクルーシブな復興に向けた支援とのバランスの取れたアプローチを進めるための絶好の機会である。連携・協力の精神のもと、協働することによって、前途に待ち受ける困難を乗り超えることができる」とコメントしている。

 今回の年次総会では、政府、産業界、学術界などのリーダーが参加するセミナーが開催され、「アジア経済のリセット」、「強靭な未来のための地域協力」、「国連気候変動会議(COP26)への道のり」、「ベンチャーキャピタルと復興」、「よりインクルーシブな未来のための女性に焦点を当てた復興」、「アジア太平洋税務ハブの設立」など、幅広いトピックが議論される。また、市民社会組織とのセッションも予定される。

 総会に併せて、東南アジア諸国連合(アセアン)および中国、日本、韓国の財務大臣と中央銀行総裁が、バーチャル形式で会合を開く予定である。

 年次総会の参加登録は、4月5日に開始されている。ADB年次総会には、ADBの各国総務(大部分は、ADB加盟国の財務大臣、中央銀行総裁、その他の政府高官)に加えて、国際開発コミュニティーや民間セクター、市民社会、学界、メディア、その他の関係者の参加が見込まれる。ADB年次総会の定期的な更新情報は、インスタグラム、フェイスブック、リンクトインおよびツイッター(ハッシュタグは#ADBAnnualMeeting)にてフォローできる。