損保業界、20年も日系出資・提携企業が収益上位に
利益首位マラヤン、正味保険料首位PGA、BPI/MS上位常連
2021/05/12
フィリピン保険委員会(IC)概況速報値によると。2020年の損害保険(損保)業界(66社)の総収入保険料は前年比9.4%減の838億ペソ、正味収入保険料は16.2%減の493億ペソと低調であった。
新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置による景気低迷や営業活動制約などが響いた。しかし、保険金支払い等保険引き受け費用が減少したことなどにより、純利益は65.8%増の56億4,340万ペソと大幅増益となった。
2020年末の損保業界の総資産は前年末比8%増の2,802億ペソ、純資産は7.7%増の1,057億ペソ、払い込み資本金は9.2%増の382億ペソ、総投資残高は5%増の1,233億ペソに達した。事業基盤は着実に拡充されている。
個別企業ベースでは引き続き、日系の出資・提携企業が純利益、収入保険料、総資産、純資産などで上位を占め、引き続き業界発展を主導している。個別動向は以下のとおり。
2020年の正味収入保険料首位は、損害保険ジャパン(損保ジャパン)の合弁相手であるプルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA)の45億5千万ペソ、2位は東京海上ホールディングス(東京海上)が20%出資するマラヤン インシュアランス(マラヤン)の40億8千万ペソ、3位はパシフィッククロス インシュアランス(ブルークロス インシュアランス)の33億2千万ペソ、4位はパイオニア インシュアランス&シュアティ(パイオニア)の29億7千万ペソ、5位は三井住友海上火災保険が48.5%を出資するBPI/MSインシュアランス(BPI/MS)の28億2千万ペソであった。
総収入保険料首位はマラヤンの142億1千万ペソ、2位はPGAの104億3千万ペソ、3位はパイオニアの100億5千万ペソ、4位はBPI/MSの58億3千万ペソであった。PGAと損保ジャパンの合弁企業であるPGA損保インシュアランス(PGA損保)も24億1千万ペソで10位にランクされている。
純利益首位はマラヤンの7億5千万ペソ、2位はAIGフィリピンの6億1千万ペソ、3位はBPI/MSの5億2千万ペソ、4位がスタンダード インシュアランスの4億ペソ、5位がパイオニアの3億1千万ペソとなっている。PGA損保は1億2千万ペソで15位にランクされている。
2020年末の総資産首位はパイオニアの398億4千万ペソ、2位はマラヤンの349億7千万ペソ、3位はPGAの191億9千万ペソ、4位はBPI/MSの153億1千万ペソ、5位はチャーター ピン アンの111億2千万ペソ。PGA損保は42億3千万ペソで14位にランクされている。
純資産首位はパイオニアの174億2千万ペソ、2位がマラヤンの44億4千万ペソ、3位がBPI/MSの42億1千万ペソ、4位がスタンダード インシュアランスの34億9千万ペソ、5位がフィリピン ファースト インシュアランスの24億1千万ペソ、6位がPGAの23億7千万ペソとなっている。
2020年の正味収入保険料上位5社(単位:千ペソ)
2020年の総収入保険料収入上位5社(単位:千ペソ)
2020年の純利益上位5社(単位:千ペソ)
2020年末の総資産位5社(単位:千ペソ)
2020年末の純資産上位5社(単位:千ペソ)
(出所:上表全てフィリピン保険委員会の統計2020年速報版より作成)
新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置による景気低迷や営業活動制約などが響いた。しかし、保険金支払い等保険引き受け費用が減少したことなどにより、純利益は65.8%増の56億4,340万ペソと大幅増益となった。
2020年末の損保業界の総資産は前年末比8%増の2,802億ペソ、純資産は7.7%増の1,057億ペソ、払い込み資本金は9.2%増の382億ペソ、総投資残高は5%増の1,233億ペソに達した。事業基盤は着実に拡充されている。
個別企業ベースでは引き続き、日系の出資・提携企業が純利益、収入保険料、総資産、純資産などで上位を占め、引き続き業界発展を主導している。個別動向は以下のとおり。
2020年の正味収入保険料首位は、損害保険ジャパン(損保ジャパン)の合弁相手であるプルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA)の45億5千万ペソ、2位は東京海上ホールディングス(東京海上)が20%出資するマラヤン インシュアランス(マラヤン)の40億8千万ペソ、3位はパシフィッククロス インシュアランス(ブルークロス インシュアランス)の33億2千万ペソ、4位はパイオニア インシュアランス&シュアティ(パイオニア)の29億7千万ペソ、5位は三井住友海上火災保険が48.5%を出資するBPI/MSインシュアランス(BPI/MS)の28億2千万ペソであった。
総収入保険料首位はマラヤンの142億1千万ペソ、2位はPGAの104億3千万ペソ、3位はパイオニアの100億5千万ペソ、4位はBPI/MSの58億3千万ペソであった。PGAと損保ジャパンの合弁企業であるPGA損保インシュアランス(PGA損保)も24億1千万ペソで10位にランクされている。
純利益首位はマラヤンの7億5千万ペソ、2位はAIGフィリピンの6億1千万ペソ、3位はBPI/MSの5億2千万ペソ、4位がスタンダード インシュアランスの4億ペソ、5位がパイオニアの3億1千万ペソとなっている。PGA損保は1億2千万ペソで15位にランクされている。
2020年末の総資産首位はパイオニアの398億4千万ペソ、2位はマラヤンの349億7千万ペソ、3位はPGAの191億9千万ペソ、4位はBPI/MSの153億1千万ペソ、5位はチャーター ピン アンの111億2千万ペソ。PGA損保は42億3千万ペソで14位にランクされている。
純資産首位はパイオニアの174億2千万ペソ、2位がマラヤンの44億4千万ペソ、3位がBPI/MSの42億1千万ペソ、4位がスタンダード インシュアランスの34億9千万ペソ、5位がフィリピン ファースト インシュアランスの24億1千万ペソ、6位がPGAの23億7千万ペソとなっている。
2020年の正味収入保険料上位5社(単位:
順位 | 社名 | 正味保険料収入 |
1 | プルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA) | 4,554,434 |
2 | マラヤン インシュアランス | 4,076,503 |
3 | パシフィッククロス インシュアランス | 3,318,278 |
4 | パイオニア インシュアランス&シュアティ | 2,972,927 |
5 | BPI/MSインシュアランス | 2,820,908 |
2020年の総収入保険料収入上位5社(単位:千ペソ)
順位 | 社名 | 計上総保険料 |
1 | マラヤン インシュアランス | 14,207,957 |
2 | プルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA) | 10,434,538 |
3 | パイオニア インシュアランス&シュアティ | 10,047,966 |
4 | BPI/MSインシュアランス | 5,830,486 |
5 | FPGインシュアランス | 4,136,518 |
2020年の純利益上位5社(単位:千ペソ)
順位 | 社名 | 利益額 |
1 | マラヤン インシュアランス | 746,564 |
2 | AIGフィリピン インシュアランス | 607,094 |
3 | BPI/MSインシュアランス | 522,483 |
4 | スタンダード インシュアランス | 398,777 |
5 | パイオニア インシュアランス&シュアティ | 305,753 |
2020年末の総資産位5社(単位:
順位 | 社名 | 総資産額 |
1 | パイオニア インシュアランス&シュアティ | 39,842,713 |
2 | マラヤン インシュアランス | 34,966,093 |
3 | プルーデンシャル ギャランティー&アシュアランス(PGA) | 19,185,297 |
4 | BPI/MSインシュアランス | 15,312,277 |
5 | チャーター ピン アン | 11,124,106 |
2020年末の純資産上位5社(単位:
順位 | 社名 | 純資産額 |
1 | パイオニア インシュアランス&シュアティ | 17,417,912 |
2 | マラヤン インシュアランス | 4,443,436 |
3 | BPI/MSインシュアランス | 4,211,971 |
4 | スタンダード インシュアランス | 3,489,084 |
5 | フィリピン ファースト インシュアランス | 2,405,524 |