明日第2四半期GDP発表、事前予想中間値+10.6%
最高予想15.2%:BW紙のエコノミスト18人対象調査
2021/08/09
フィリピン統計庁(PSA)は8月10日(火)午前10時より、Zoomビデオ会議を通じて、フィリピン経済の2021年第2四半期(4月~6月)及び上半期(1月~6月)のGDPなど国民勘定統計を発表する。カール・ケンドリック・チュア国家経済開発庁(NEDA)長官とマパ国家統計官・市民登録局長が発表、解説する。
(出所:フィリピン統計庁資料より作成)
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙が先週実施した18名の民間エコノミストの2021年第2四半期GDP成長率直前予想集計では、非常に不振であった前年同期の反動ということもあって、二桁成長で6四半期ぶりのプラス成長に転じたと推定されている。18名の2021年第2四半期GDP成長率推定の中間値はプラス10.6%(最高値プラス15.2%、最低値プラス3.5%)となっている。
新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置の影響で、2020年年間の実質GDP成長率はマイナス9.6%(改訂値)と不振、1998年のマイナス0.5%以来22年ぶりのマイナス成長となった。そして、比較可能な統計データが残る1947年以降で最大の減少率となった。
四半期ベースでは、2020年第1四半期マイナス0.7%、第2四半期マイナス17.0%、第3四半期はマイナス11.6%、第4四半期マイナス8.3%、2021年第1四半期マイナス4.2%(速報値)となり、5四半期連続でのマイナス成長が続いている。明日発表予定の2021年第2四半期は、比較となる前年同期がマイナス17.0%であったことから、数値上では急回復という結果になったと見られている。
なお、PSAは2020年4月20日、国内総生産(GDP)など国民勘定統計の基準年度をそれまでの2000年から2018年へと変更すると発表した。2018年基準による近年のGDP成長率推移は以下のとおりである。
フィリピンのGDP実質成長率の推移(単位:%)
新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置の影響で、2020年年間の実質GDP成長率はマイナス9.6%(改訂値)と不振、1998年のマイナス0.5%以来22年ぶりのマイナス成長となった。そして、比較可能な統計データが残る1947年以降で最大の減少率となった。
四半期ベースでは、2020年第1四半期マイナス0.7%、第2四半期マイナス17.0%、第3四半期はマイナス11.6%、第4四半期マイナス8.3%、2021年第1四半期マイナス4.2%(速報値)となり、5四半期連続でのマイナス成長が続いている。明日発表予定の2021年第2四半期は、比較となる前年同期がマイナス17.0%であったことから、数値上では急回復という結果になったと見られている。
なお、PSAは2020年4月20日、国内総生産(GDP)など国民勘定統計の基準年度をそれまでの2000年から2018年へと変更すると発表した。2018年基準による近年のGDP成長率推移は以下のとおりである。
フィリピンのGDP実質成長率の推移(単位:%)
年 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
2018年基準 | 4.3 | 1.4 | 7.3 | 3.9 | 6.9 | 6.8 | 6.3 | 6.3 | 7.1 | 6.9 | 6.3 | 6.1 | -9.6 |