日経コロナ回復指数、比が最下位(121カ国・地域中)

中国が初の首位転落で9位、日本14位、ベトナム118位

2021/10/08

 9月30日版「日経コロナ回復指数」において、フィリピンは、調査対象の121カ国・地域中で最下位となった。フィリピンは移動制限が非常に厳しいにもかかわらず、感染者数が高水準であること、コロナワクチン接種が低水準であることから非常に厳しい評価となった。
 
 「日経コロナ回復指数」は、日本経済新聞社が専門家の意見を踏まえて作成している。世界の約120カ国・地域が対象で、1.感染抑制状況、2.ワクチン接種の進展、3.移動制限の緩和という3つの観点のデータで構成する。単位人口あたりの感染者数、接種率、米グーグルが公開するヒトの移動のデータなど計9つの指標を使う。2020年10月から毎月末、90点を上限に指数化した。点数が高ければ高いほど回復に近づく。

 9月30日版「日経コロナ回復指数」において、1位となったのはマルタ(73.0点)、2位チリとバーレーン(72.0点)、4位UAE(71.0点)、5位サウジ(70.5点)と続く、中国は9位(67.5点)で、初の首位転落となった。中国は移動の制限が非常に厳しいことが順位の急落につながった。日本は14位(65.5点)で、東京オリンピック時の7月末の83位から大幅に上昇している。

 ASEAN諸国については、インドネシア54位(54.5点)、シンガポール70位(49.0点)、カンボジア76位(48.0点)、マレーシア102位(41.0点)、ミャンマー105位(40.5点)、タイ109位(38.5点)、ベトナム118位(33.0点)、ラオス120位(31.5点)、そしてフィリピンが最下位(30.5点)と、総じて低いランクとなっている。