メトロバンクが21年最強銀行に、アジアバンカー誌選出
財務基盤一段と向上、アジアマネー誌による最優秀銀行にも
2021/10/23
当地第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市、証券コード:MBT)は、アジア地域の銀行専門誌「The Asian Banker(アジアバンカー)」によって、2021年のフィリピン最強銀行に選出された。
「The Asian Banker」は、毎年、バランスシートのパフォーマンスをベースに、アジア・太平洋地域の銀行のランキングを発表している。バランスシートのパフォーマンスについては、成長性、拡張性、収益性、リスクプロファイル、資産の質、流動性という6つの観点で評価され、その結果がランキングされ、公表されている。
「The Asian Banker」は、メトロバンクの2020年末の財務の良好性に関して、1.リスク資産に対する自己資本比率(CAR)が20.15%で2019年末の17.49%から更に上昇、補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(Tier1)も19.28%で同じく16.19%から一段と上昇、2.不良債権(NPL)比率は2.41%と主要銀行で2番目に低い水準、3.NPL貸倒れ引当率が163%と高水準且つ2019年末の103%から大幅上昇していることなどを列記した。
なお、金融専門誌の「アジアマネー誌」が、今年9月、「2021年ベストバンクアワード」において、2021年フィリピン最優秀銀行として、メトロバンクを選出した。アジアマネー誌は、「メトロバンクは、18カ月以上に及んでいる新型コロナウイルスパンデミックという困難な中で、卓越した適応性、回復力を示した。そして、顧客に対し、広範で多様かつ時宜を得た金融サービス・商品を提供している」と評価している。
下表の様に、メトロバンクの2021年上半期の帰属純利益は28%増の117億ペソと二桁増になった。そして、総資産、受け入れ預金残高、自己資本などの資産規模は業界第2位となっている。リスク資産に対する自己資本比率(CAR)は20.36%で、中央銀行の最低基準10%を大幅に上回るとともに、業界トップクラス。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(Tier1)も19.49%と高水準。不良債権(NPL)比率は2.26%で業界最低水準。NPL貸倒引当率は179.0%に達している。
メトロバンクの国内店舗数は950店超、海外拠点は30箇所超に達している。日本を始め、アメリカ、カナダ、英国、韓国、シンガポール、中国、香港、台湾の主要都市に支店・現地法人を展開している。設置ATM台数は2,300台超。本店には2002年よりジャパンデスクを設置済み。在日拠点は東京支店(設置:1996年3月、フィリピン銀行としての初の日本進出)、大阪出張所(設置:1998年12月)の2拠点となっている。
民間上位銀行の2021年上半期末の資産等の状況(単位:億ペソ、自己資本比率は対リスク資産)
(出所:各銀行の事業報告書などより)
民間上位銀行の2021年上半期末の収益動向(単位:億ペソ)
(出所:各銀行の事業報告書などより)
「The Asian Banker」は、毎年、バランスシートのパフォーマンスをベースに、アジア・太平洋地域の銀行のランキングを発表している。バランスシートのパフォーマンスについては、成長性、拡張性、収益性、リスクプロファイル、資産の質、流動性という6つの観点で評価され、その結果がランキングされ、公表されている。
「The Asian Banker」は、メトロバンクの2020年末の財務の良好性に関して、1.リスク資産に対する自己資本比率(CAR)が20.15%で2019年末の17.49%から更に上昇、補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(Tier1)も19.28%で同じく16.19%から一段と上昇、2.不良債権(NPL)比率は2.41%と主要銀行で2番目に低い水準、3.NPL貸倒れ引当率が163%と高水準且つ2019年末の103%から大幅上昇していることなどを列記した。
なお、金融専門誌の「アジアマネー誌」が、今年9月、「2021年ベストバンクアワード」において、2021年フィリピン最優秀銀行として、メトロバンクを選出した。アジアマネー誌は、「メトロバンクは、18カ月以上に及んでいる新型コロナウイルスパンデミックという困難な中で、卓越した適応性、回復力を示した。そして、顧客に対し、広範で多様かつ時宜を得た金融サービス・商品を提供している」と評価している。
下表の様に、メトロバンクの2021年上半期の帰属純利益は28%増の117億ペソと二桁増になった。そして、総資産、受け入れ預金残高、自己資本などの資産規模は業界第2位となっている。リスク資産に対する自己資本比率(CAR)は20.36%で、中央銀行の最低基準10%を大幅に上回るとともに、業界トップクラス。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(Tier1)も19.49%と高水準。不良債権(NPL)比率は2.26%で業界最低水準。NPL貸倒引当率は179.0%に達している。
メトロバンクの国内店舗数は950店超、海外拠点は30箇所超に達している。日本を始め、アメリカ、カナダ、英国、韓国、シンガポール、中国、香港、台湾の主要都市に支店・現地法人を展開している。設置ATM台数は2,300台超。本店には2002年よりジャパンデスクを設置済み。在日拠点は東京支店(設置:1996年3月、フィリピン銀行としての初の日本進出)、大阪出張所(設置:1998年12月)の2拠点となっている。
民間上位銀行の2021年上半期末の資産等の状況(単位:億ペソ、自己資本比率は対リスク資産)
行名 | 総資産 | 純資産 | 自己資本比率(CAR) | 預金残高 | 融資残高 |
BDOユニバンク | 34,625 | 4,127 | 14.99% | 26,812 | 22,995 |
メトロバンク | 24,740 | 3,222 | 20.36% | 18,172 | 11,600 |
BPI | 21,786 | 2,881 | 17.90% | 16,844 | 13,606 |
PNB | 11,095 | 1,520 | 14.03% | 8,281 | 6,182 |
チャイナバンク | 10,273 | 1,100 | 15.06% | 8,269 | 5,765 |
RCBC | 8,458 | 1,041 | 15.07% | 5,981 | 4,979 |
ユニオンバンク | 7,336 | 1,088 | 18.10% | 4,952 | 3,369 |
セキュリティバンク | 7,035 | 1,236 | 20.39% | 5,222 | 4,252 |
民間上位銀行の2021年上半期末の収益動向(単位:億ペソ)
銀行名 | 純金利収入 | 伸び率 | 帰属純利益 | 伸び率 | 純金利率 | ROE | ROA |
BDOユニバンク | 644.4 | -2.9% | 214.2 | 399.7% | 4.06% | 10.75% | 1.26% |
メトロバンク | 375.0 | -15.7% | 116.9 | 28.0% | 3.37% | 7.33% | 0.95% |
BPI | 338.7 | -6.6% | 118.2 | 1.2% | 3.30% | 8.40% | 1.10% |
PNB | 168.5 | -3.3% | 220.8 | 1,527.4% | 3.24% | 7.92% | 1.04% |
チャイナバンク | 185.6 | 14.3% | 72.5 | 38.9% | 4.18% | 13.43% | 1.42% |
RCBC | 135.8 | 6.0% | 33.3 | 7.0% | 4.08% | 6.55% | 0.84% |
ユニオンバンク | 148.2 | 6.9% | 45.1 | 93.9% | 4.70% | 15.60% | 2.20% |
セキュリティバンク | 135.7 | -14.3% | 31.2 | -44.9% | 4.36% | 5.05% | 0.92% |