世界初3D義足のインスタリム、比などの事業加速

経済産業省推進の『J-Startup企業』に選定

2021/10/29

 3D-CAD、3Dプリンティングおよび機械学習(AI)技術を活用して低価格な3Dプリント義肢装具をフィリピン等で製造販売するインスタリム(本社:東京都千代田区)は、10月28日、「経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラムであるJ-Startupプログラムにおいて『J-Startup企業』として選定された」と発表した。政府支援を受けた海外事業(フィリピンおよびインド)の更なる加速のため、ビジネス、コーポレート人材およびエンジニア人材のグローバル採用を推進する方針である。
 
<J-Startup>
 J-Startupは約1.5万社の日本のスタートアップから厳正な審査で選ばれた企業をJ-Startupの「特待生(J-Startup企業)」として選定し、「世界で戦い、勝てる企業」に育て上げるため、民間支援機関・NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)・JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)・経済産業省による事務局が中心となる「J-Startup Supporters」が集中支援を行う。

<インスタリム>
 従来の約10分の1以下となる低価格・短納期の3Dプリント義足をフィリピンで製造販売する日本発のスタートアップである義足は、一人一人の体に合わせて医学的に最適な形状を手作りする必要があり、1本あたり30~100万円と高価であるため、糖尿病性壊疽などの血管疾患や交通事故などで脚の一部を無くしたにもかかわらず義足を購入できないひとが、未だ世界に4,000万人以上も存在すると言われている。

 このような社会課題を解決するために、3DプリンティングおよびAI技術を活用した新しいデジタル製造ソリューションを開発し、従来の約10分の1水準となる低価格で、かつ短納期の3Dプリント義足を、2019年よりフィリピンにて製造販売している。すでに400名以上のユーザーに好評を得ており、2,000名以上がインスタリムの義足提供を待つ状態である。