10月のワクチン類輸入額、8.4倍の1.9億ドルと急増

フェースシールド73%減やマスク類二桁減と対照的

2021/12/13

   フィリピン政府は、新型コロナウイルスワクチン(ワクチン)の接種を促進すべく、ワクチンの調達を急いでいる。

 それにより、ワクチン類の輸入額が急増している。12月10日に発表された2021年10月の輸入統計によると、10月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン(1億7,420万米ドル)に達した。ワクチンと個人用防護具(PPE)など医療用品の輸入額は合計1億8,600万米ドルで、前年同月比(以下同様)739.7%増(8.4倍)と急拡大した。用品別輸入額の伸び率は、防護服が282.6%増、外科用手袋が113.9%増と急増したが、フェイスシールドは72.8%減、試験キット67.6%減、安全ヘッドギア49.9%減、布製マスク含む非医療用マスク31.8%減、外科用マスク26.6%減と前年同月から二桁減になった。

  10月の輸出においては、感染症対策のための個人用防護具(PPE)及び医療用品の合計輸出額は85.0%減の135万米ドルと激減した。医療用品のうち、特に外科用マスクは前年同月から97.0%減と落ち込みが目立った。