初のオミクロン株感染確認、日本から帰国の比人

2021/12/15

 12月15日、フィリピン保健省(DOH)、フィリピン大学ゲノムセンター(UP-PG)、フィリピン大学-国立衛生研究所(UP-NIH)は、「最近実施された全ゲノムシーケンス(全遺伝情報解析)48例において、新型コロナウイルス変異種オミクロン株感染2例が確認された」と発表した。フィリピン国内で初めてオミクロン株感染が確認された。

 今回、オミクロン株感染が確認されたうちの一人は、12月1日にフィリピン航空PR0427便にて日本から帰国のフィリピン人(ROF)である。12月7日に感染と発表され、同日に隔離施設に入院した。到着時に風邪や咳の症状があったが、現在は無症状とのことである。フィリピン人の国内での「オミクロン株」感染確認第1号となった。もう1人は、11月30日にオマーンエアWY843便到着したナイジェリア人で、12月7日に感染が発表され、同日、隔離施設に入院した。現在はやはり無症状とのことである。

 今回のシーケンスにおいては、33人のデルタ変異株(旧呼称:インド株)感染も確認された。そのうち、14人は帰国フィリピン人(ROF)、国内感染者が19人であった。国内感染の地域別内訳は、中央ビサヤ、サンボアンガ半島、カラガ、ソクサジェン各々3人、西ビサヤ2人、コルディリェラ行政区、中央ルソン、カラバルソン、東ビサヤ、ダバオ各々1人である。