比ユニクロ、2021年末64店でASEAN首位維持

タイ55店、マレーシア48店、インドネシア46店

2022/01/06

 新型コロナ禍にもかかわらず、ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)の店舗数は着実に増加している。

 2021年は、6月にマニラ首都圏ラスピーニャス市にEVIAライフスタイルセンター店、11月にはマニラ首都圏カロオアン市イーストグランドパークに「SMシティ グランドセントラル店」をオープンした。そして、12月には、中部ビサヤ地方東ネグロス州の州都ドゥマゲッティに「ロビンソンズプレイス ドゥマゲッティ店」をオープンした。同店は、ユニクロ フィリピンにとって、東ネグロス州1号店、全国では64号店(ファーストリテイリングのホームページ掲載ベース)となる。

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 ユニクロ フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。その後順調に店舗網が拡大、2018年5月末で50店、2019年末には60店に達した。2020年以降は新型コロナウイルス禍の影響もあって、出店ペースはやや鈍化しているが依然増加基調を辿っている。

 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後、ASEAN首位の座を維持、上記のように2021年末時点で64店に達し、2位のタイ55店、3位のマレーシア48店などを大きく上回っている。

 東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 12 
フィリピン 35 37 40 45 47 50 51 55 56 57 58 60 60 60 60 61 62 63 63 63  64
シンガポール 25 24 24 25 26 26 26 28 27 28 28 28 28 27 25 26 26 26 26 26  26
マレーシア 37 39 41 43 43 46 48 48 47 48 49 51 49 49 50 51 52 49 48 47  48
タイ 34 34 34 35 35 39 40 44 44 50 50 51 50 50 51 52 53 53 54 55  55
インドネシア 10 11 12 14 15 18 18 21 21 26 26 32 29 30 32 35 36 41 40 45 46 
ベトナム - - - - - - - - - - 1 3 4 6 6 8 8 9  10
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成、本社ウェブサイト表示ベース)