マカティ市、ワクチン未接種者の移動制限条例施行へ

自費検査義務化、交通利用制限、未接種者リスト作成も

2022/01/14

 マカティ市は、新型コロナワクチン未接種者に対し、移動制限を正式に施行する。1月13日の勧告では、「ワクチン未接種の住民は生活必需品の購入などの場合を除き、常に自宅に留まるものとする」とされている。

 マカティ市評議会は未接種住民の移動を規制する市条例第2022-005号を承認した。市条例は、ワクチン未接種者に、レストラン並びにその他飲食店での屋内・屋外での食事、及び、モール・ホテル・イベント会場・その他施設への立ち入りを禁止している。また、陸路・海路・空路による公共交通機関を利用した国内旅行も禁止されている。

 その他、未接種者が就労の場合は、2週間ごとに自己負担でPCR検査を受けることを義務付けられている。違反した場合、1回目の違反で3,000ペソ、2回目4,000ペソ、3回目以降は5,000ペソまたは6カ月以下の懲役、あるいは、罰金と懲役の両方が科せられる。違反者が未成年の場合、親または保護者は初回の違反者向け親の適正セミナーに参加しなければならない。2回目の違反の場合は4,000ペソの支払い、3回目以降の違反に対して5,000ペソ又は最大6カ月の懲役処分が科せられる。

 各バランガイ(最小行政区)は13日から未接種者のリスト作成に入った。コンドミニアムでは管理事務所が住民の接種有無の調査を開始した。ショッピングモールやスーパーマーケットの入口では接種証明書・接種カード等(スマホに保存の写真でも可の提示を求められる。