野村不動産、フェデラルランドと合弁企業設立へ

資本金480億ペソ、7千億円超の初期事業組み入れ

2022/01/28

 野村不動産株式会社(本社:東京都新宿区)は、1月27日、「フィリピンの大手財閥グループ GTキャピタル ホールディングス(証券コード:GTCAP)傘下のフェデラルランド(本社:マカティ市)と共に、新合弁会社「フェデラルランド NRE グローバル」(FNG、仮称)を設立し、当該会社を通じて、長期に亘りフィリピンで不動産開発事業に取り組むことを決定した」と発表した。

 FNGは、初期物件として、マニラ首都圏や近郊及びセブで4エリアの開発用地(総面積約250ヘクタール)の組入れを決定しており、総事業費約7,500億円(当初10年の総事業費は2,700億円を予定)の不動産開発事業(分譲住宅:約5万戸、オフィス延床面積:約680万平米、商業施設延床面積:約20万平米)を推進するとともに、今後は4エリア以外でも更なる追加投資を想定している。

 野村不動産グループは、野村不動産ホールディングスの中長期経営計画において、2028年3月期までに海外事業への約3,000億円の投資と、海外事業による利益比率を15~20%まで拡大させる方針を掲げ、これまで中国や東南アジア諸国を中心に積極的な事業参画を進めてきた。2017年からはマニラにて、フェデラルランドIと三越伊勢丹ホールディングスと共に、住宅・商業の複合開発プロジェクト「ザ・シーズンズレジデンス」を推進してきた。このような背景から、より強固なパートナーシップを基にしたシナジー効果を追求していくために、両社から不動産開発の専門性を持った人材を派遣した、新しい合弁会社を設立するに至った。

<新会社概要>
・社名:(仮称)Federal Land NRE Global, Inc.
・本社所在地:GT Tower, 6813 Ayala Avenue corner H.V. dela Costa Street, Makati
・設立年月:2022年4月予定
・資本金  :約480億ペソ(野村不動産出資額約160億ペソ、2023年4月出資完了時点)
・株主構成:フェデラルランドグループ66%、野村不動産34%出資
・事業概要:初期組物件(マンダルヨン、メトロパーク、カビテ、セブ)をはじめとするタウンシップ開発、住宅、オフィス、商業施設の開発分譲事業、運営事業

<初期プロジェクト>
1.プロジェクト名 マンダルヨン
・立地・特徴:マカティ・BGC・オルティガスなどメトロマニラ主要CBDに至近の大規模複合開発
・開発用途:分譲住宅、商業施設、オフィス
・スケジュール:2024年より順次着工(予定)

2.プロジェクト名 メトロパーク
・立地・特徴:大規模カジノリゾート施設や商業施設が集積するベイエリアの大規模複合開発
・開発用途:分譲住宅、商業施設、オフィス
・スケジュール 2024年より順次着工(予定)

3.プロジェクト名 カビテ
・立地・特徴:マニラ首都圏至近、郊外の大規模タウンシップ開発
・開発用途:分譲住宅、宅地開発、商業施設、オフィス、その他
・スケジュール:2025年より順次着工(予定)

4.プロジェクト名 セブ
・立地・特徴:セブシティ高台立地の住宅・商業複合開発
・開発用途:分譲住宅、商業施設
・スケジュール:2025年より順次着工(予定)