1月のペソ対ドルレート0.1%上昇、月末に反発
米利上げ懸念等で一時22カ月ぶり安値51.500ペソ
2022/02/01
フィリピン銀行協会(BAP)のペソ対米ドル為替データによると、2022年1月末の終値は1米ドル=50.950ぺソで、前月末から0.049ペソ、率にして0.10%のペソ高となった。終値ベースで最もペソ高となったのは31日の1米ドル=50.950ペソ、最もペソ安となったのは、19日の1米ドル=51.500ペソ。
クリスマス休暇に向けてのOFW送金シーズンが終了したこと、米国早期利上げ懸念や原油高、新型コロナウイルス感染者数が急増し15日には過去最多の3万9千人に達したことなどを背景に月初からペソ安基調が続き、ほぼ51ペソ台で推移、19日には22カ月ぶりのペソ安水準である51.500ペソまで下落した。
しかし、下旬には新型コロナ感染が大幅減少に転じたことなどでペソ安に歯止めがかかり、マニラ首都圏等のコロナ警戒レベル2への緩和が決定されたことで、最終日の31日に約1カ月ぶりのペソ高水準である50.950ペソへと上昇、一気に月間ベースでペソ高となった。もっとも、米国の金融引き締め加速化懸念もあることなどから、ペソ高が続くと見る向きはほとんどいない。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
クリスマス休暇に向けてのOFW送金シーズンが終了したこと、米国早期利上げ懸念や原油高、新型コロナウイルス感染者数が急増し15日には過去最多の3万9千人に達したことなどを背景に月初からペソ安基調が続き、ほぼ51ペソ台で推移、19日には22カ月ぶりのペソ安水準である51.500ペソまで下落した。
しかし、下旬には新型コロナ感染が大幅減少に転じたことなどでペソ安に歯止めがかかり、マニラ首都圏等のコロナ警戒レベル2への緩和が決定されたことで、最終日の31日に約1カ月ぶりのペソ高水準である50.950ペソへと上昇、一気に月間ベースでペソ高となった。もっとも、米国の金融引き締め加速化懸念もあることなどから、ペソ高が続くと見る向きはほとんどいない。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2012年 | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年 | 49.720ペソ | -5.35% |
2017年 | 49.930ペソ | -0.42% |
2018年 | 52.580ペソ | -5.04% |
2019年 | 50.635ペソ | 3.84% |
2020年 | 48.023ペソ | 5.44% |
2021年 | 50.999ペソ | -5.84% |
2022年 1月末 | 50.950ペソ | 0.10% |