みずほ銀行、比初の環境国債発行に参画か
シティ、中国銀行、UBS、ドイチェ、モルガン等とともに
2022/02/20
フィリピン財務省(DOF)のカルロス・ドミンゲス大臣は、2月18日、「フィリピン政府は、気候変動対策プロジェクトに資金を提供するために、数週間内に初の環境国債(ソブリングリーンボンド)を発行することになろう。ESG(環境、社会、ガバナンス)という観点からの発行方法や発行条件ついて銀行団などと協議中である」と表明した。
ドミンゲス大臣は、既に2021年11月に、「フィリピン政府は初のグリーンボンドを発行する計画であり、そのための持続可能なグリーンファイナンス枠組み構築を行いつつある」と表明した。その後、初回発行額は5億ドル規模を想定など発行規模に関して具体的な言及がなされ、現在は、詳細な条件等が検討されているようだ。
ロイターなどによると、債券関連の情報を提供するインターナショナル ファイナンシャル レビュー(IFR)誌が、「フィリピン政府は、ドル建て環境国債を発行する場合、みずほ銀行、シティバンク、クレディスイス(CS)、ドイチェバンク、ゴールドマンサックス(GS)、モルガンスタンレー、スタンダードチャータード銀行(SCB)、UBS、中国銀行に対して、ESGフォーマットでの募集を依頼することを決定した」と報じたとのことである。また、発行規模は5億米ドルをかなり上回る可能性もあるようだ。
グリーンボンドは、温暖化対策や環境プロジェクトなどの資金を調達するために発行される債券のことである。環境問題対策という特定の用途に利用する目的で発行されるのが特徴であり、世界第1号は、2008年の世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)が発行した「グリーンボンド」という名称の債券とされている。
フィリピンにおいても、民間セクターでは、2021年末時点で、既に銀行、電力企業、水道企業、不動産企業など15社以上がグリーンボンドを発行している。例えば、2021年9月に、アヤラ財閥傘下の発電企業であるACエナジー(証券コード:ACEN)は、100%子会社のACEファイナンスを通じて、4億米ドルのグリーンボンド(環境対策債券)の発行を完了した。8月には、首都圏東半分を主事業基盤とするマニラウォーター(証券コード:MWC)が米ドル建てグリーンボンドを発行した。
リサール商業銀行(RCBC、証券コード:RCB)は、2019年、ASEANグリーンボンド基準に沿ったグリーンファイナンス(環境関連金融)フレームワーク(1,000億ペソ)を創設した。そのフレームワークのもとで、現在7度目のASEANグリーンボンドを発行しつつある。6度目は、2021年3月に、ペソ建ての2年半物と5年3カ月物のASEANグリーンボンドを合計約179億ペソ発行した
ドミンゲス大臣は、既に2021年11月に、「フィリピン政府は初のグリーンボンドを発行する計画であり、そのための持続可能なグリーンファイナンス枠組み構築を行いつつある」と表明した。その後、初回発行額は5億ドル規模を想定など発行規模に関して具体的な言及がなされ、現在は、詳細な条件等が検討されているようだ。
ロイターなどによると、債券関連の情報を提供するインターナショナル ファイナンシャル レビュー(IFR)誌が、「フィリピン政府は、ドル建て環境国債を発行する場合、みずほ銀行、シティバンク、クレディスイス(CS)、ドイチェバンク、ゴールドマンサックス(GS)、モルガンスタンレー、スタンダードチャータード銀行(SCB)、UBS、中国銀行に対して、ESGフォーマットでの募集を依頼することを決定した」と報じたとのことである。また、発行規模は5億米ドルをかなり上回る可能性もあるようだ。
グリーンボンドは、温暖化対策や環境プロジェクトなどの資金を調達するために発行される債券のことである。環境問題対策という特定の用途に利用する目的で発行されるのが特徴であり、世界第1号は、2008年の世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)が発行した「グリーンボンド」という名称の債券とされている。
フィリピンにおいても、民間セクターでは、2021年末時点で、既に銀行、電力企業、水道企業、不動産企業など15社以上がグリーンボンドを発行している。例えば、2021年9月に、アヤラ財閥傘下の発電企業であるACエナジー(証券コード:ACEN)は、100%子会社のACEファイナンスを通じて、4億米ドルのグリーンボンド(環境対策債券)の発行を完了した。8月には、首都圏東半分を主事業基盤とするマニラウォーター(証券コード:MWC)が米ドル建てグリーンボンドを発行した。
リサール商業銀行(RCBC、証券コード:RCB)は、2019年、ASEANグリーンボンド基準に沿ったグリーンファイナンス(環境関連金融)フレームワーク(1,000億ペソ)を創設した。そのフレームワークのもとで、現在7度目のASEANグリーンボンドを発行しつつある。6度目は、2021年3月に、ペソ建ての2年半物と5年3カ月物のASEANグリーンボンドを合計約179億ペソ発行した