死因の9.6%が新型コロナで第3位、21年11カ月間

前年14位から急上昇、疑い例含めると13.8%で2位に

2022/02/23

 フィリピン統計庁(PSA)は2月22日、2021年11カ月間(1月~11月)の死因統計(暫定値、2021年12月31日時点)を発表した。

 当11カ月間の報告された死者は前年同期比(以下、同様)の25.7%増の70万4,202人であった。死因第1位は虚血性心疾患で31.9%増の12万5,913人(シェア17.9%)、第2位は脳血管疾患で16.6%増の6万8,180人(同9.7%)、第3位は新型コロナウイルス(COVID-19感染と確認できるケース)で704.5%増(約8倍)の6万7,494人(同9.6%)。2020年は8.390人(同1.4%)で14位であったが、シェア、順位ともに急上昇した。
 
 第4位は新生物(癌)で10.0%減の5万4,853人(同7.8%)である。第5位は真性糖尿病で22.4%増の4万4,491人(同6.3%)、第6位は高血圧疾患で32.4%増の3万8,258人(同5.4%)、第7位は肺炎で5.9%減の3万0,063人(同4.3%)であった。肺炎は前年同期の死因第5位から2ランク下げたが、COVID-19の急増と関連している可能性がある。第8位はCOVID-19と疑われるが特定できなかった疾患で51.7%増の2万9,718人(同4.2%)。

 COVID-19感染疑い例も含めたCOVID-19がらみの死者は合計9万7,212人で、死亡総数の13.8%を占め、虚血性心疾患に次ぐ第2位となった。

 報告された死因に関するデータは、全国の市町村の関係事務所に届出されたデータを収集して作成された。在外フィリピン人の死亡は含まれていない。