最大銀行BDOは51%増益、21年の純利益428億ペソ
ROE10.5%(前年7.6%)、不良債権比率2.8%(前期末3.1%)
2022/02/25
フィリピンの最大銀行であるBDOユニバンク(証券コード:BDO、本店マニラ首都圏マカティ市)は、2月24日、2021年(1月~12月)の決算速報を発表した。
それによると、依然新型コロナ禍の影響などで主力の純金利収入は伸び悩んだ。しかし、各種手数料、保険料収入、証券売買益、外為益などの非金利収入が前年比11%増加したこと、貸倒引当の大幅減少などにより、帰属純利益は同51%増の428億ペソへと大幅増加した。株主資本利益率(ROE)は10.5%で前年の7.6%から上昇した。
総融資残高は前年末比(以下同様)6%増加。受入預金残高は8%増加、そのなかで、CASA預金(当座預金や普通預金)残高は13%増加した。自己資本は8%増の4,245億ペソ、バーゼル3基準によるリスク加味自己資本比率(CAR)は14.6%で中央銀行による最低基準10%をかなり上回っている。不良債権(NPL)比率は2.8%で前期(2021年第3四半期)末の3.1%から改善、不良債権貸倒引当率は111%に達している。
BDOは、フィリピン全土に1,500店以上の営業拠点、4,400台以上のATMを有している。また、アジア、北米、中東など海外に、香港とシンガポールのフルサービス支店を含む18の送金拠点・事務所を有している。フィリピンでは、ジャパンデスクを設置しており、日系企業向けサポート体制が充実している。日本企業のフィリピン進出増加に対応すべく、日本の国際協力銀行(JBIC)や有力地方銀行との提携を進めてきている。
それによると、依然新型コロナ禍の影響などで主力の純金利収入は伸び悩んだ。しかし、各種手数料、保険料収入、証券売買益、外為益などの非金利収入が前年比11%増加したこと、貸倒引当の大幅減少などにより、帰属純利益は同51%増の428億ペソへと大幅増加した。株主資本利益率(ROE)は10.5%で前年の7.6%から上昇した。
総融資残高は前年末比(以下同様)6%増加。受入預金残高は8%増加、そのなかで、CASA預金(当座預金や普通預金)残高は13%増加した。自己資本は8%増の4,245億ペソ、バーゼル3基準によるリスク加味自己資本比率(CAR)は14.6%で中央銀行による最低基準10%をかなり上回っている。不良債権(NPL)比率は2.8%で前期(2021年第3四半期)末の3.1%から改善、不良債権貸倒引当率は111%に達している。
BDOは、フィリピン全土に1,500店以上の営業拠点、4,400台以上のATMを有している。また、アジア、北米、中東など海外に、香港とシンガポールのフルサービス支店を含む18の送金拠点・事務所を有している。フィリピンでは、ジャパンデスクを設置しており、日系企業向けサポート体制が充実している。日本企業のフィリピン進出増加に対応すべく、日本の国際協力銀行(JBIC)や有力地方銀行との提携を進めてきている。