新変異種デルタクロン株、比でも昨年12月に初検出か

当局、オミクロンとデルタの混合ウイルスへの対応に備え

2022/03/13

  3月11日付けフィリピン政府通信社(PNA)によると、世界保健機関(WHO)は、3月9日、「新型コロナウイルス新変異種デルタクロン株の感染拡大の可能性がある」と警告した。

 デルタクロン株は、強い感染力を有するオミクロン株と重症化のリスクの高いデルタ株の特徴を併せ持つ混合ウイルスとされている。キプロス大学のレオンディオス・コストリキス教授が初の検出を発表、フランスのいくつかの地域、デンマーク、オランダでも検出されているとのことである。

 このデルタクロン株に関して、新型コロナウイルス対応に関する大統領顧問のヴィンス・ディゾン氏は、3月11日、「フィリピンにおいては、デルタクラン株はまだ深刻な懸念事項にはなっていないが、対応への準備に怠りはない。フィリピン政府は、常にあらゆる変異種の出現への備えを行っている」とコメントした。

 さらに、「デルタクロン株は出現したばかりの全く新しい変異種ではないと考えられる。フィリピンでは昨年12月ごろに最初の感染症例が検出されたようだ。フィリピンは既に各種変異株に対応した経験を有しており、デルタクロン株もコントロールできると確信している。新しい変異種に対しても、ワクチン接種と最低限の公衆衛生基準遵守が有効であろう」と述べた。