比三菱自動車、5月に比初の量産車輸出開始予定

6億ペソで輸出用L300生産へ、PEZAと輸出企業契約

2022/04/18

 三菱自動車工業(本社:東京都港区)は、三菱自動車の強みのあるアセアン地域に経営資源を集中投入することなどで収益力強化を図りつつある。世界の主要市場で最も高いシェアを有するフィリピンにおいては、環境対応車(PHEV・EV)のラインナップ強化、ピックアップトラック・SUV・MPVなど新型車投入にくわえ、現地仕様小型商用車L300を一部のASEAN諸国などに輸出しつつある。すなわち、フィリピン自動車業界初の量産車輸出が開始される

 L300は、三菱自動車工業のフィリピンの生産・販売拠点であるミツビシ モーターズ フィリピン コーポレーション(MMPC、所在地:ラグナ州サンタロサ)の主力車種の一つであり、息の長い人気を維持、2020年7月28日に累計販売台数が20万台を突破した。

 MMPCは、ラグナ州サンタロサ市グリーンフィールド・オートモーティブパーク経済区(GAP-SE)に立地する工場に5億8,500万ペソを追加出資、輸出用の右ハンドルLC300の生産を開始しつつある。そして、最初の輸出は今年5月の第3週と暫定的に予定されている。そして、4月5日、MMPCとPEZAとの間で輸出企業登録契約が締結されたとのことである。