コロナワクチンの輸入急増続く、3月は17倍の2.4億ドル

フェイスシールドは98%減、医療用マスクは88%減

2022/05/11

  フィリピン政府は、新型コロナウイルスワクチン(ワクチン)の接種を促進すべく、調達(輸入等)を急いでいる。

 それにより、ワクチン類の輸入額が急増している。5月6日に発表された2022年3月の輸入統計によると、新型コロナ(COVID-19)ワクチンを含む個人用防護具(PPE)及び医療用品の輸入額は合計2億5,913万米ドルで、前年同月比で455.4%増(約5.6倍)へと大幅増加した。

 そのうちCOVID-19ワクチンの輸入は1,635.6%増(約17倍)の2億4,299万米ドル、PPE医療用品全体の93.8%を占めた。対前年同月比で増加した品目は、安全ヘッドギア(+378.1%)、一般用マスク(+19.2%)、医療用手袋(+0.1%)で、その他、防護服(-97.2%)。フェイスシールド(-98.4%)、医療用マスク(-88.2%)、検査キット(-56.5%)は大幅減少した。

 
一方、3月の輸出においては、感染症対策のための個人用防護具(PPE)及び医療用品の輸出額は39.9%減の145万米ドルと二桁減少した。輸出されたのはマスク類のみで、その66%が一般用マスク(布製・非医療用マスク)であった。