JTB、比の純水製造給水事業を支援

ミンダナオ島で安全な飲料水を供給

2022/05/26

 JTBは、5月25日、「フィリピン南部ミンダナオ島のタグム市において、株式会社MIYABIHOUSE(所在地:愛知県刈谷市)が取り組んでいるサステナブルなコンテナ型純水製造給水事業を支援し、2022年5月から安全な飲料水を地域に供給している」と発表した。

 その発表によると、JTBグループでは、「心豊かで持続可能な社会の実現」をめざして、サステナビリティ戦略を策定し、優先的に取り組む3つのマテリアリティ(重要課題)の一つとして「人々をとりまく環境」を掲げている。事業ドメインである「交流創造事業」において、交流がもたらすプラスのインパクトを強化するとともに、マイナスのインパクトの削減にも挑戦している。マイナスのインパクトには「気候変動」、「水資源」、「廃棄物」、「生物多様性」、「人権」等、様々な課題があるが、今回は「水資源」への取り組みの一つである。

 現在、世界では毎年180万人の子供たちが不衛生な水が原因による疾患で死亡している。水資源への取り組みに関しては、無駄な使用を削減する必要がある一方、水を必要としている人に安全な水を供給することで、その地域の人が健康的な生活を確保し、もう一つのマテリアリティでもある「心豊かなくらし」を実現することにもつながる。

 今回、フィリピンで設置されたコンテナ型純水製造給水システムは、井戸水や水道水をろ過システムで浄化して、安全な飲料水として毎日約2,000人に供給可能である。電力は通常の電力以外にソーラーパネルも利用している。さらに、給水事業が持続可能なものとなるよう、地域に雇用を創出し、メンテナンスノウハウの習得など保守・運用に向けたサービスも行われている。

 JTBグループは、今後も、水資源のみならず、「気候変動」、「生物多様性」、「廃棄物」等の様々な環境負荷削減への取り組みを通じてサスナブルな社会の実現に貢献して行く方針である。