次期経済閣僚の選任進展、貿易産業相にパスクアル氏

財務相、公共道路事業相も、経済団体が人選を評価

2022/05/27

 フェルディナンド・マルコス次期大統領による経済閣僚の選出、氏名が進展しつつある。

 貿易産業省(DOT)大臣にはフィリピン経営者協会(MAP)のアルフレッド・パスクアル会頭が、国家経済開発庁(NEDA)長官には現フィリピン競争委員会(PCC)のアルセニオ・バリサカン委員長が、労働雇用省(DOLE)大臣にはエストラーダ政権で労働雇用相を務めたビエンベニード・ラゲスマ氏が、移民労働者局'(DMW)局長にはスーザン・オプレ氏が、公共事業道路省(DPWH)には現SMCトールウエイズCEOのマヌエル・ボノアン氏が指名された。

 また、次期財務大臣にはベンジャミン・ディオクノ現フィリピン中央銀行(BSP)が指名され、ディオクノ氏は、財務局のデ・レオン局長の続投方針を表明している。また、次期BSP総裁としてフェリーペ・メダーリャBSP金融政策委員が指名されている。

 このような人選に関して、フィリピン商工会議所(PCCI)やマカティビジネスクラブ(MBC)など経済団体は「指名された次期閣僚らは経験豊富で有能な経済的リーダーである。新経済チームは新型コロナパンデミック後の財政問題等に十分対応可能であろう」と評価している。