追加接種外国人、入国前のコロナ陰性証明書不要に

5月30日からの措置、治療費用保険加入義務も廃止

2022/05/30

  新興感染症管理のための省庁間タスクフォース(IATF)は、5月26日、決議168S-2022号において、新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加)接種を受けた18歳以上の外国人が入国する際、これまで必要とされていた入国前に実施した新型コロナ検査の陰性証明書の提示を不要とすると発表した。2022年5月30日からの措置である。

 また、12歳から17歳までの外国人に関しては規定回数のワクチン接種(ファイザー製やモデルナ製などは2回、ジョンソン&ジョンソン製などは1回)を完了していれば、新型コロナ検査の陰性証明書の提示は不要となる。12歳以下の子供に関しては、ワクチン接種の有無に関係なく、親や保護者がブースター(追加)接種を受けていれば、陰性証明書の提示は不要である。

 また、これまで観光客など短期滞在者は、滞在中の新型コロナウイルス感染の入院や治療費をカバーする旅行保険(最低補償額3万5,000米ドル以上)に加入していることが義務付けられていたが、義務ではなくなる。ただし、加入は強く推奨される。


 これらの新たなガイドラインは、より多くの外国人に来比を促すと期待される。現在、1日当たり平均到着者数は1万5,000人で、新型コロナ禍前の通常の水準にはまだ達していないが、徐々に勢いを増している。到着者数が最も多かったのは2019年で、1日当たり約4万5,000人だった。フィリピンは今年2月10日から外国人旅行者の入国を許可し、徐々に到着者数が増えている。