商業銀行の不良債権比率、4月末3.56%へ低下

4カ月ぶり低水準、前年同月末3.86%からも改善

2022/06/06

  フィリピン中央銀行(BSP)の速報データによると、2022年4月末の商業銀行(拡大商業銀行=ユニバーサルバンク含む)の総融資残高(10兆6,661億ペソ)に占める総不良債権(元利回収遅延債権)比率(NPL比率)は3.56%と前月末の3.73%から0.17%ポイント改善、前年同月末の3.86%から0.30%ポイント改善、4カ月ぶりの低水準となった。不良債権(NPL)貸倒引当率は95.22%と前月末の92.20%、前年同月末の87.72%から上昇した。

 2022年4月末の総資産に占める不良資産(NPA=元利回収遅延融資+担保権行使による取得不動産等)の比率は2.39%と前月末の2.45%、前年同月末の2.53%から改善した。一方、不良資産(NPA)貸倒引当率は82.48%と前月末、前年同月末から上昇した。

 商業/拡大商業銀行の不良債権・不良資産比率など(月末値、単位:%)

項目 2021年4月 2022年3月 2022年4月
総融資に占める総不良債権(NPL)比率 3.86 3.73 3.56
NPL貸倒引当比率 87.72 92.20 95.22
総融資残高(TLP)貸倒引当比率 3.39 3.44 3.39
総資産に占める不良資産(NPA)比率 2.53 2.45 2.39
NPA貸倒引当比率 77.08 80.41 82.48
(出所:BSP資料より作成)

 商業/拡大商業銀行の不良債権・不良資産比率など(月末値、単位:%)

年月 総融資残高 NPL残高 貸倒引当残高 対総融資NPL比率 NPL貸倒引当比率 TLP貸倒引当比率
13年末 42,570 905 1,304 2.13 144.12 3.06
14年末 51,179 931 1,325 1.82 142.43 2.59
15年末 57,197 916 1,292 1.60 141.07 2.26
16年末 67,063 938 1,357 1.40 144.67 2.02
17年末 78,671 975 1,458 1.24 149.53 1.85
18年末 90,178 1,135 1,483 1.26 130.67 1.64
19年末 99,540 1,565 1,705 1.57 108.94 1.71
20年末 99,195 3,088 3,227 3.11 104.49 3.25
21年末 104,571 3,716 3,449 3.55 92.79 3.30
22/1月 104,547 3,962 3,601 3.79 90.91 3.44
2月 104,697 4,057 3,640 3.87 89.72 3.48
3月 105,666 3,946 3,639 3.73 92.20 3.44
4月 106,661 3,797 3,616 3.56 95.22 3.39
(出所:BSP資料より作成)

 商業/拡大商業銀行の対リスク資産自己資本比率(CAR、単独ベース、単位:%)

2020年 2021年
6月末 9月末 12月末 3月末 6月末 9月末 12月末
単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結 単独 連結
16.29 16.70 16.77 17.18 16.59 17.07 16.77 17.37 17.00 17.55 16.89 17.44 16.48 17.07
(出所:BSP資料より作成)