比パナソニック(PMPC)、21年度売上16%増の126億ペソ

エアコン好調、コスト増で純利益は54%減の1億7千万ペソ

2022/06/14

    パナソニックのフィリピン製造拠点であり、フィリピン証券取引所(PSE)に上場しているパナソニック マニュファクチャリング フィリピン(比パナソニック、証券コード:PMPC、会計期末3月)は、6月10日、2021年度(2021年4月~2022年3月)の情報報告書を開示した。
 
 それらによると、2021年度の売上高は前年度比(以下同様)15.7%増の125億9,053万ペソに達した。エアコンの売上高が16%増と好調であったこと、冷蔵庫も10%と堅調であったこと、比較対象となる2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う3月央から5月15日までのルソン全域における「強化されたコミュニティー隔離措置」のもとでのリサール州タイタイやラグナ州サンタロサでの生産停止や販売活動中断により不振であったこともあって、二桁増収となった。
 
 売上原価が20.8%増加したことで、粗利益は0.8%減の25億4,572万ペソと小幅ながら減少した。一般管理費が12%増加、販売費が10.4%増加したことなどで、税引前利益は49.1%減の2億4,346万ペソにとどまった。所得税費用が35.4%減の7,792万ペソにとどまったが、純利益は53.8%減の1億6,553万ペソへと二桁減少した。二桁増収であったがコスト増で減益決算となった。


 パナソニック・マニュファクチャリング・フィリピン業績推移(単位:万ペソ、21年度は速報値)
項目 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 21年度伸率 
売上高 997,428 1,049,008 1,152,081 1,190,695 1,088,310 1,259,053 15.7% 
粗利益 246,739 201,187 225,380 239,868 256,628 254,572 -0.8% 
税引前利益 66,721 31,692 27,459 24,006 47,865 24,346 -49.1%
所得税費用 13,138 5,288 12,607 11,360 12,063 7,792 -35.4%
純利益 53,584 26,403 14,852 12,646 35,802 16,553 -53.8%
(出所:PMPC事業報告書及び年次報告書などより作成)

 PMPCの起源は、1963年5月に設立されたフェスティバル マニュファクチャリング(FMC)である。FMCは1965年に、プレシジョン エレクトロニクス(PEC)と社名変更した。このPECと松下電器産業(MEI、社名は当時)が1967年にフィリピンで合弁家電企業を設立した。当初の合弁企業名はPECだったが、25年後の1992年にマツシタ エレクトリック フィリピン(MEPCO)と変更された。さらに、2005年に現社名PMPCへと再変更された。すなわちパナソニックは、フィリピンで約55年の長い歴史を有している。

 PMPCの前身が1983年1月にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場され、現在もPMPCとして上場が継続されている。PMPCの発行済み株式は額面1ペソの普通株式約4億2,272万株である。そのうち、フィリピン人のみが投資可能なA株約8,472万株がPSEに上場されている。2022年6月10日の終値は6.00ペソ、浮動株比率は14.91%。日本のパソニック本社のPMPC保有比率は2022年3月末時点で79.96%である。パナソニック本社の保有するのはPMPCのB株である。