ペソ:3年8カ月ぶりの54ペソ台、20日の終値54.065ペソ
米国大幅追加利上げ観測や比経常収支赤字拡大懸念
2022/06/20
2022年6月20日のペソ対米ドル終値は、1米ドル=54.065ペソで、前営業日の53.750ペソから0.315ペソ続落した。加重平均レートは、1米ドル=54.005ペソで、前営業日の53.551ペソから0.454ペソ続落。出来高は、前営業日比6%増の10億1,570万米ドルであった。
7月26日からの次回米連邦公開市場委員会(FOMC)において6月に続いて0.75%の大幅追加利上げが実施されるとの観測が拡がったこと、フィリピンの第1四半期の経常収支赤字が急拡大し年間赤字予想も増額修正されたことなどを背景に、ペソは大幅続落、終値ベースでは2018年10月15日の54.080ペソ以来約3年8カ月ぶりに54ペソ台へ下落した。加重平均ベースでも54ペソ台へと急落した。
なお表2のとおり、ペソは、5月末から6月20日まで3.14%下落、2022年初からの下落率は5.67%に達している。
表1.ペソ対米ドルレートの動き(単位:ペソ)
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
表2.ペソ対米ドルレートの推移(年末値/月末値、6月は20日現在)
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
7月26日からの次回米連邦公開市場委員会(FOMC)において6月に続いて0.75%の大幅追加利上げが実施されるとの観測が拡がったこと、フィリピンの第1四半期の経常収支赤字が急拡大し年間赤字予想も増額修正されたことなどを背景に、ペソは大幅続落、終値ベースでは2018年10月15日の54.080ペソ以来約3年8カ月ぶりに54ペソ台へ下落した。加重平均ベースでも54ペソ台へと急落した。
なお表2のとおり、ペソは、5月末から6月20日まで3.14%下落、2022年初からの下落率は5.67%に達している。
表1.ペソ対米ドルレートの動き(単位:ペソ)
項目 | 当日 | 前営業日 |
年月日 | 2022年6月20日 | 2022年6月17日 |
始 値 | 53.800 | 53.470 |
高 値 | 53.800 | 53.430 |
安 値 | 54.105 | 53.760 |
終 値 | 54.065 | 53.750 |
加重平均 | 54.005 | 53.551 |
出来高(百万米ドル) | $1,015.70 | $962.50 |
表2.ペソ対米ドルレートの推移(年末値/月末値、6月は20日現在)
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2012年 | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年 | 49.720ペソ | -5.35% |
2017年 | 49.930ペソ | -0.42% |
2018年 | 52.580ペソ | -5.04% |
2019年 | 50.635ペソ | 3.84% |
2020年 | 48.023ペソ | 5.44% |
2021年 | 50.999ペソ | -5.84% |
2022年 1月末 | 50.950ペソ | 0.10% |
2月末 | 51.270ペソ | -0.62% |
3月末 | 51.740ペソ | -0.91% |
4月末 | 52.190ペソ | -0.86% |
5月末 | 52.370ペソ | -0.34% |
6月20日 | 54.065ペソ | -3.14% |
5カ月と20日 | - | -5.67% |